東京オリンピック・パラリンピックの延期発表で、出場を決めている選手そして出場を目指す選手は様々な思いを抱いているようです。

発表から一夜明け選手の思いを取材しました。

【マラソン代表 服部勇馬 選手(3月12日)】

「今は8月9日に走る気しかない」

3月12日に行われた東京オリンピックマラソン代表選手の発表会見でこう語っていた十日町市出身の服部勇馬選手。

25日にチームを通じてコメントを発表しました。

【服部勇馬 選手のコメント】

「深刻な状況の中、オリンピックの舞台で競技できる機会をいただけることに感謝しています。これからも変わらず本番で全力を出し切れるよう準備していきます」

地元・十日町市からは…

【地元の人】

「期待しているんだけど、それまで(コンディションが)もつかどうか。心配だね」

【地元の人】

「服部勇馬選手を応援してたので、1年延びてもぜひ1年後勇姿を見たい」

北海道への応援ツアーを予定していた応援団・援馬隊は延期の決定を受け、ツアー中止の連絡に追われながらも変わらぬ応援を誓っていました。

【援馬隊 吉楽 一彦 隊長】

「1年間長くなりますが、さらに応援態勢を整えて一杯の人数で行ければ」

延期の影響はサッカーにも・・・

【アルビGK 小島 亨介 選手(ことし1月)】

「ことし東京オリンピックという大きな大会がある中で、自分としてはそこに出たいという気持ちが強くある」

ことし1月に東京オリンピックへの思いを語っていたのは、現在23歳のゴールキーパー小島亨介選手。

代表に選出されていますがサッカーのオリンピックの代表資格は原則として23歳以下に制限されているため、1年延長されればその制限を越えてしまうことに。

それでも小島選手は冷静に現実を見つめていました。

【アルビGK 小島 亨介 選手】

「まだ年齢制限のところで出場できるかは全くわからないが、およそ1年間あるわけで自分としてはその期間を成長にあてたい」

セーリング男子RSX級の代表に内定している柏崎市出身の富澤慎選手も、前向きに事態をとらえていると父・仁さんは話します。

【富澤選手の父・仁さん】

「正式発表の前に(富澤選手と)ダメだねって話をしていた。きのう。本人は練習できているので、そう悲観はしていない。チャンスと考えて、計画を立てて練習をしていけばいい」

一方、来月予定されている競歩のオリンピック選考会に出場予定の小林快選手は、目の前のレースだけを見据えていました。

【アルビRC 小林快選手】

「オリンピック自体がいつになるにせよ、そこでラスト1枠が決まる。そこに向けてやっていこうと思う」

中には不安を感じる選手も…。

知的障害がある新発田市出身の美遠さゆり選手は、卓球でパラリンピック出場を目指していますが…

【パラ卓球 美遠さゆり選手】

「今年は1月から3月の間に5大会あったんですけど、この3月の中国とイタリアはコロナで延期になってしまった。不安の方が大きい」

パラリンピック出場には、国際大会でポイントを稼ぎ世界ランキング上位に入らなければいけませんが、その国際大会が中止となる事態に。

【パラ卓球 美遠さゆり選手】

「どう選考されるかとか、大会・ツアーの開催もわからないので早く発表してほしいという思いがある」

それでも美遠選手は出場を信じ前を向いています。

【パラ卓球 美遠さゆり選手】

「やっぱり東京に出たいという思いが強いので、もう1回頑張ろうかなと思います」

過去に例のない延期という事態。

それでも夢の舞台を目指す選手の思いが変わることはありません。