さまざまなこだわりを持つマニアばかりを集めた「マニアフェスタ」が、東京・秋葉原で2月16、17日の2日間にわたって開催された。

少女漫画のようなマスクをかぶった人や妖怪のような衣装を着た人、自分で好きな電飾を作る人、トイレのサンダルマニア、マンボウマニアなど、1つのことに長年、愛情を注ぎ続けるマニアたちに井上清華アナウンサーが迫った。
これまでにかけた費用の平均は約145万
紙マニア歴3年の女性は「紙が大好きでそれを語ったら、トイレットペーパーの外側をくれたんです。かわいいですよね?音・手触り・におい、この3本柱です!」と熱弁。

また、片方だけ落ちてしまった手袋の写真を集める「片手袋を見守る会」というグループも。

“片手袋マニア”いわく、道路などにそのまま落ちている「放置型」や一度拾われて置き直された「介入型」など、落ちていた場所にある理由が大切だという。

“片手袋マニア”歴1年の女性は「私が印象に残っているのが、大型ショッピングモールの雑貨店にあったものです。まさか、そういう所で片手袋を見たことがなかったので。急に現れた時にドキッとする驚きがあります」とアピールした。

さらに、街中のあるモノに恋をするマニアは他にも。

公園遊具マニア歴5年の女性は、写真で見せてくれたダイヤル式の電話機のような遊具について「表が電話の形で裏に滑り台があるんですけど、表側が何の遊具?と思うほど機能を果たしてなく、子どものこと何も考えてないってことですよね」と話した。
瀬戸内海にあるゾウの滑り台など、珍しい遊具があると分かれば、撮影のために全国各地に出かけるという。
移動だけでもかかってしまう費用について、番組が100人のマニアに聞いたところ、これまでにかけた費用の平均は145万7526円。
中でも、一番お金がかかったという縄文マニア歴50年の男性は「数千万円はいっていると思います」と明かした。

6歳のころから自分で縄文土器をも作る縄文マニアだった男性は、石器などを求めて国内を回り、移動費だけで年間100万円はかかるという。
一方、費用0円というマニアも。サザエさんじゃんけんマニア歴27年の男性は「毎週、毎週、『サザエさん』が何を出したかデータを蓄積して傾向を調べています」と明かす。

27年間、一途に『サザエさん』の最後に流れるじゃんけんの出目を研究し、その資料にはこれまでのじゃんけんの傾向がビッシリと書かれていた。
取材をした日が土曜日だったため、サザエさんじゃんけんマニアの男性に翌日の出目を聞いてみると「チョキ」と予測。
去年の的中率は8割を超えているというが、翌日の放送で確認してみると「パー」だった。残念ながら予想は外れてしまったが、27年の研究でも読み切れない奥の深さがあるのかもしれない。
また、会場で最も注目を集めているマニアを聞いてみると、「地理人さん」という名前が多く上がった。100人中10人のマニアが1番と答えた「地理人さん」は、空想地図を書いているという。
1万5000分の1の縮尺で、人口156万人の中村(なごむる)市の地図を作成している地理人さん。

駅の両サイドにはロータリーやバス停、大きな通り沿いには銀行や郵便局が並び、繁華街には細かく書かれているが、これらはすべて空想。地理人さんは、住人になりきりながら、存在しない街の地図を作っているそうだ。


小学校の近くには昔ながらの団地に加え、新しいマンション群ができるなどリアルな配置に。コンビニやスーパーのロゴも空想で作成しているが、今後は、海外の空想地図にも挑戦したいという。

会場にいた45人のマニアたちに、「マニアになった年齢」を聞くと、平均年齢が23歳という結果に。ただ、6歳からでも50代からでもマニアになるのに年齢は関係なく、“何か一つに熱中”するのは何歳からでも始められるのかもしれない。
(「めざましテレビ」『トガってますね!』2月18日放送分より)