シアトル、ニューヨーク、上海、ミラノに続き、世界で5店舗目

東京・目黒川沿いにきょうオープンしたスターバックスの高級大型店「リザーブ ロースタリー 東京」。
アメリカのシアトル、ニューヨーク、上海、ミラノに続き、世界で5店舗目となり、「 ロースタリー」という名の通り焙煎工場をイメージした造りとなっている。

スターバックス・カンパニーのケビン・ジョンソン社長兼CEOは、
「日本の文化とスターバックスの現代的な要素を融合させ、オリジナリティを創出した。スターバックスでは日本が重要なマーケットだと考えています。私たちはこのサービス提供の場をランクアップさせることが狙いです」と話す。

そのランクアップさせたという店内は…。
4階まで伸びる17メートルの焙煎装置=キャスクがそびえ、コーヒー豆を運ぶシンフォニーパイプが張り巡らされている。
キャスクには桜の花びらがデザインされ、天井は折り紙をモチーフにするなど和のテイストがいたるところに。
焙煎工場と日本の伝統が融合したデザインとなっている。

店内で生豆から焙煎
コーヒー豆は世界中から希少なものを集め、店内で生豆から焙煎。
店中にコーヒーの香ばしい香りが漂う。
世界のロースタリーのみで提供されているブレンドコーヒーは、水蒸気を利用したサイフォンという器具を使い抽出され、一杯1060円。

そのお味は…
安宅アナ
「いい香り。優しく香りに包まれるような。澄み渡っていながらも非常に深いです。奥深いんですが、あっさりとしている」

さらに、ウォッカとエスプレッソを使ったカクテルも。
コーヒー風カクテルは一杯2000円とこちらもかなり強気の価格設定。

「代表的な都市でユニークな体験を」
新たに高級大型店舗をオープンさせたスターバックス。
5店舗目に東京を選んだ理由についてケビン・ジョンソン社長兼CEOは、
「東京は代表的な都市ですから、世界中のみなさんがやってくる。この店舗での体験を目的に来てほしい。ここは世界のコーヒー店でもユニークな体験ができる」と話す。

さらにジョンソンCEOは、
「日本のコーヒー市場はかなり伸びている。その結果厳しい市場競争にさらされるのも事実。そこでスターバックスは自分たちのオリジナリティを追求していく」と強調した。
変化する世界のコーヒー市場

経営コンサルタントの森田章氏は、
「もともと第一の波にある大量生産・大量消費に対するアンチテーゼとして、スタバのような品質を重視したコーヒーチェーンが生まれた。
その後、単一の豆を使ってハンドドリップで入れるサードウェーブコーヒーというのが出てきた。
今回の新業態は、焙煎から抽出までをエンターテインメント化して、五感で楽しめるような新しいコーヒー体験を提供しているように思う」と話す。
そして、新店舗への期待について、
「コーヒーは焙煎から抽出までの時間が短ければ短いほどおいしい。コンビニは焙煎したての豆を一日に数便店に配送することができるので、その美味しさで支持を集めている。
今回の業態は目の前で焙煎してくれるので、コンビニにはない新しい体験を提供している」と指摘する。
(「プライムニュース α」2月27日放送分)