容疑者は同居する45歳の長男

山形県の住宅で高齢夫婦の遺体が見つかった事件。
家計を支えていた両親と逮捕された長男の間に何があったのだろうか?

山形県朝日町の住宅で2日午前、柴田節男さん(72) と妻の幸子さん(68)の遺体が見つかった。
節男さんの首をひものようなもので絞めて殺害した容疑で逮捕されたのは、無職の柴田広幸容疑者(45)。
殺害された夫婦と同居している長男だ。

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2人の遺体が見つかった2日、節男さん宅を訪れた娘が、それぞれの寝室で死亡している両親を発見して警察に通報した。

節男さんは、タクシー運転手の仕事に加え、5年前から妻・幸子さんとともに新聞配達の仕事を始め、家計を支えていたという。

新聞販売所に“不可解な電話”

新聞販売所を取材をすると、節男さん夫婦が最後に出勤したのは先週水曜日の2月27日。
その翌日、広幸容疑者から不可解な電話があったという。

新聞販売所の上司:
息子さんのほうから、電話が来て、ちょっと親父が倒れたから、病院に行ったから今日は配達を休ませてくれってことで…2人ともですか?と、聞いたら「そうです」っていうんで…

記者:
それまでに、休むことってあったんですか?

新聞販売所の上司:
ありません…

この連絡を受けた翌日、新聞販売所の上司が節男さんの自宅を訪ねると…

新聞販売所の上司:
広幸容疑者が、別に変わった様子もなく、子どもと一緒に出てきて対応した…ただ、倒れたってことで病気の内容ははっきり言わなかったです。

記者:
広幸容疑者が動揺している様子は?

新聞販売所の上司:
全然なかった、落ち着いていた。

節男さんらは、最後に出勤した先月27日の午後6時ごろ以降に殺害されたとみられる。広幸容疑者の一連の対応について、警察は2人の遺体発見を遅らせるための偽装工作とみている。

遊ぶ金に欲しさに保険を解約

現場となった家で節男さん夫婦は広幸容疑者夫婦と孫娘2人との6人で生活していた。

幸子さんの知人によると…

幸子さんの知人:
(広幸容疑者が)働かなくてね…「家を出て行け」って言って出してやったと言っていた…

記者:
どうなったんですか?

幸子さんの知人:
「食べられないから」と言ってまた戻ってきたって

高齢の両親に生活を頼っていたという広幸容疑者。さらに…

幸子さんの知人:
火災保険とか生命保険とか、勝手にはんこを持ち出して解約してきて遊ぶ金を作っていると聞いた…

犯行の背景にはそうしたトラブルがあったのだろうか?

広幸容疑者は警察の調べに、家族構成や生い立ちなどについては語り始めたものの、事件の核心については話したくないとこれまでどおりの供述を繰り返している。 

警察は4日、司法解剖を行って死因などを詳しく調べるとともに、広幸容疑者が幸子さんの殺害についても関与したものとみて追及する構えだ。

(「プライムニュース イブニング」 2019年3月4日放送分より)