宮城県丸森町の直売所で、特産の干し柿「ころ柿」づくりが始まった。
台風と春先の天候不順で、出荷量は大きく落ち込む見込みだが、復旧を支えてくれた人たちに感謝を届けたいと、生産者は意気込んでいる。
ころ柿づくりが始まったのは、丸森町耕野にある農産物の直売所「やしまや」。
店主の八島哲郎さんは台風の甚大な被害を前に、今年のころ柿づくりを諦めかけたという。

「やしまや」店主八島哲郎さん(57);
どこまで店と干し柿づくりができるか、心配は正直ありました。

「やしまや」は、10月の台風で床上およそ1.7メートルまで浸水。
ころ柿づくりの作業場も土台ごと川に流された。

しかし、ボランティアの協力で店内の片付けが進み、11月18日朝、例年通りこの時期に ころ柿づくりを始めることができた。

ころ柿は丸森町の冬の風物詩。毎年、県の内外から多くの人たちが ころ柿づくりを体験しに訪れていた。
使うのは、「蜂屋柿」という渋柿。
ひと月ほど天日干しすると、甘さが増すという。

ところが2019年は春先の低温と長雨により、例年3万個が実る八島さんの柿畑で、収穫量が半分にまで落ち込んだ。
さらに台風19号でも…。

仙台放送 関隆磨記者リポート;
阿武隈川の支流沿いのこちらの柿畑では、水に浸かったことで今季は収穫できないということです。

町内全体の出荷量は、大きく減る見込みだ。
それでも、復旧に力を貸してくれたボランティアや待っている人たちに向けて、八島さんはころ柿づくりに思いを込める。

八島哲郎さん;
『お宅の干し柿を食べたい』というお客様がいっぱいいるので、水害はあったけど、これは続けなければならない。気を引き締めているところです。

「やしまや」は11月30日に営業を再開し、ころ柿は年明けに出荷される。

(仙台放送)

【関連記事:日本各地の気になる話題はコチラ】