プレスリリース配信元:Counterpoint Technology Market Research Limited

スマートフォングローバル市場は第1四半期として初となる出荷額ベースで1,130億米ドル(約12兆円)に達し、出荷台数では前年同期比20%成長し、3.54億台に到達した。

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、スマートフォングローバル市場は、トップ5社の売上増を背景に1,130億米ドル(約12兆円)に達し、第1四半期としての記録を達成したという調査結果を含むMarket Monitorサービスによる最新調査を発表致しました。


COVID-19が中国や米国と欧州の一部に影響を及ぼした2020年の同四半期は、対前年の伸びが低かったことと対照的な結果となりました。欧州、中国、インドではその後の出荷量が予想以上を上回る結果となり、また、サプライチェーン上流の部品メーカーはトップ5社への供給を優先したことで、その上位各社はフラグシップ機種を従来の発売サイクルよりも早く市場に投入することができ、その結果、この第1四半期に部品不足が発生したにも関わらず、上位各社は好業績を上げることができました。

図1: グローバルスマートフォンOEMのレベニューシェア率

出典: カウンターポイント社 Quarterly Market Monitor Q1 2021

各社の売上に関して、カウンターポイント社シニアアナリストのHarmeet Singh Walia氏は次の通りコメントしています。

「グローバルスマートフォン市場では、第1四半期としては最高となる出荷額(製造各社の卸値)1,130億米ドル(日本円約12兆円)を記録した。各社が部品不足で困っていたにも関わらず、前年同期比35%の伸びを示した。中でもAppleは、iPhone12が絶好調だったこと、発売が遅かったことによって需要が高まっていたことを受けて、第1四半期の販売シェア記録を樹立した。そのハイエンドの派生機種であるPro Maxは米国や欧州で人気で、これもAppleの売上拡大を後押しした。Xiaomi、OPPO、vivoも出荷台数・金額ともに、この四半期に最高となった。この要因には、Huaweiのシェアを奪ったこと、中国における5Gの急拡大が挙げられる。各企業のフラグシップ機種である、Mi 11、Find、X60が貢献した形だ。」

図2: グローバルスマートフォンOEM出荷台数 (%・百万台)

出典: カウンターポイント社 Quarterly Market Monitor Q1 2021

各社のランキングについて、カウンターポイント社シニアアナリストのVarun Mishra氏は次の通りコメントしています。

「Samsungが首位を奪い返した。欧州、米国、韓国などの市場での需要の高まりを受け、Galaxy S21が好調な滑り出しをみせたことが要因だ。一方では、AppleもiPhone 12シリーズが依然として人気で、米国、中国、インド、日本といった国々で第1四半期シェアの記録を更新した。Xiaomi、OPPO、vivoは過去最高となる市場シェアを世界全体で獲得し、地域別に見ても、中国、欧州、中南米、南アジアなどで最高シェアを達成した。この3社はHuawei撤退後の空白の市場にうまく入り込んだこともあり、また、今後の成長に向けたブランド作りも順調である。」

また、部品不足について、カウンターポイント社リサーチディレクターTarun Pathak氏は、次の通りコメントしています。
「半導体不足はサプライチェーン全体に波及し、大手各社にとって、チップセットソリューションが入荷するまでのリードタイムが伸びる結果となった。しかし、各社は半導体ファンダリ戦略を見直し、購入先を多様化することで、今年下半期には問題を解消すべく動いている。半導体不足によって一部の部品は価格が5-10%上昇するかもしれない。各社は今後、採用部品のやりくりによる部品表(BoM)全体での上昇分の吸収や、場合によっては小売価格への転嫁で凌ぐことになるだろう。」

Pathak氏はさらに付け加えて次の通り述べています。
「長い目で見れば、今や地政学的な問題になりつつある半導体供給ボトルネックの再燃を回避しようとする動きが、米国、韓国、台湾、中国間の技術における冷戦を招くと予想される。具体的には、少数の半導体ファウンダリへの依存を避けるため、何十兆円も投資して自国に製造能力を持とうとする動きである。例えば、バイデン政権は今後数年で500億米ドル(約5兆円)を投資すると公約に掲げた。受益者は米国のIntelやGlobal Foundriesである。」

市場サマリー:

AppleのiPhoneアクティブユーザー数はこの四半期に最高となった。iPhone 12の好調が、Appleが第1四半期の売上記録に貢献した。各地域ともにiPhoneの売り上げは二桁成長を遂げている。
Samsungの成長は、出荷額・台数ともに、最新機種S21シリーズの成功に支えられている。米国と欧州で5G網が拡大したことも大きな要因である。中位セグメント向けにSamsungが力を入れて投入したAシリーズの成功も大きい。ニッチではあるが、折り畳みスマートフォン市場でもSamsungは、デザイン、マーケティング、出荷のいずれにおいても市場をリードしている。但し、この市場にはHuaweiのMate X2やXiaomiのMi Mix Fold、それに2021年中にvivo、OPPO、TCLから発売される機種があり、今後は競争が激しくなる。
Xiaomiの4,850万台というスマートフォン出荷記録は、中国、インド、スペイン、イタリア、ロシア、インドネシアなどでの好調が要因である。Xiaomiは欧州と中国で成長し続けており、その一部はHuaweiが撤退したあとの市場の空白を埋めたことで好調な成績を生み出している。11シリーズ、K40、Redmi Note 10シリーズの好調がXiaomiの四半期売上記録に貢献した。
OPPOも出荷額・台数両面で記録を達成した。OPPOは世界で3,800万台を出荷し、前年同期比70%成長の飛躍を遂げた。特に、OPPOの中国事業の業績が素晴らしく、Renoシリーズのリブランディングに成功する一方、中位セグメントのAシリーズや高級機セグメントのFindシリーズの勢いも衰えなかった。OPPOは欧州でも積極的に拡販しており、シェアは前年比で倍増している。
vivoの出荷は3,550万台で前年同期比64%増の記録を達成した。中国での成長が原動力で、同社はこの四半期の首位となった。vivoとOPPOは、Huaweiが明け渡した首位の座を巡ってデッドヒートを繰り広げている。vivoは商品のポジショニングが明確で、商品ラインナップが消費者にわかりやすいことも業績に繋がっている。また、最近投入した低価格5G対応機種と高級機X60とが好調なことも業績に貢献している。


本プレスリリースに関するコメントやご質問は、press(at)counterpointresearch.com までお問い合わせください。

カウンターポイント社のData Section(四半期ごとに更新)では、スマートフォン市場シェアをそれぞれ、全世界、米国、中国、インドでご覧いただけます。

Data Section: https://www.counterpointresearch.com/data/
全世界: https://www.counterpointresearch.com/global-smartphone-share/
米国: https://www.counterpointresearch.com/us-market-smartphone-share/
中国: https://www.counterpointresearch.com/china-smartphone-share/
インド: https://www.counterpointresearch.com/india-smartphone-share/


また、2021年第1四半期におけるスマートフォン市場の地域別分析として、下記レポートもご覧いただけます。

https://www.counterpointresearch.com/european-smartphone-market-rebounds-q1-2021/
https://www.counterpointresearch.com/us-smartphone-market-q1-2021/
https://www.counterpointresearch.com/china-smartphone-market-q1-2021/
https://www.counterpointresearch.com/india-smartphone-shipments-q1-2021/



【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/

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