鳥取市河原町で父親の遺体を自宅の納屋に隠していた死体遺棄事件で、4月に逮捕された53歳の息子が6日に起訴された。警察は、被告が父親の年金を不正受給していた詐欺の疑いでも捜査を続けている。

父の遺体を納屋に…小さな集落で起きた事件

除雪機を押し、集落の雪かきを手伝う人物。
死体遺棄の罪で6日に起訴された鳥取市河原町小河内の無職・谷本達男被告、53歳。

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赤木優志記者:
事件現場となったのは人里離れた鬱蒼とした山奥にある一軒家です

現場は、鳥取市街地から20km以上離れた、6世帯8人が住む山間の小さな集落。

2021年2月に「最近、父親の正治さんの姿が見えない」と住民から市に相談があった事から、3月に入って福祉担当者が2度自宅を訪問した。
しかし谷本被告は「父は大丈夫です」と話し、担当者は正治さんに会う事ができず、不審に思い警察に通報した。

そして警察が、自宅の納屋から正治さんの遺体を見つけた。
司法解剖の結果、死亡推定時期は、2021年1月ごろで死因は低体温症だった。

谷本被告は「父が死んだので納屋に移した」と供述しているとしている。また警察は、谷本被告が父親の死後もその年金を受け取っていた詐欺の疑いもあるとして捜査を続けていて、谷本被告は不正受給を認めているという。

集落の区長:
(父を)介護していた。それまでは仲良く2人で畑に行って野菜作りをしていた

生活困窮に父の介護

集落の区長によると、谷本被告は父親の年金とわずかばかりの農業収入で生計を立ていて、事件の少し前からは父親の介護もしていたという。

ーーお父さんは寝たきりだった?

集落の住民:
この冬になって寝たきりになったと聞いていた

集落の住民:
普段からお金が無いと言ってた。家を見てもとても裕福な感じではない

集落の区長:
この地区も高齢化して、皆80代、90代。一番若いのが達男さんで53歳。これから私の代わりに地区のことを続けてほしかった。相談してくれれば、対応しようという考えもあったのですが

限界集落と言える山間の小さなコミュニティで起きた今回の事件。
さらに続く捜査とその後の裁判で、被告が置かれていた環境とともにその胸中もつまびらかにされていくものと見られる。

(TSKさんいん中央テレビ)