居酒屋火災で12人負傷

4月11日に名古屋市の居酒屋で12人が負傷した火事、発生当時の映像では、建物の2階から炎と煙が噴き出し、激しく燃え上がる様子が映っていた。

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目撃者:
めちゃめちゃ燃えとるんじゃん

めちゃもえとんなぁ。うわ全然(消火)おいつかん

また、火災現場近くの防犯カメラには緊迫した様子を記録している。

(現場の声)
落ちろ!落ちろ!
(2階から人が飛び降りて脱出する姿)
救急車!救急車!

この火事で消防車など40台が出動したが、木造2階建ての店舗などが全焼した。

当時店内にいた客と従業員のうち、1人が意識不明の重体、11人が重軽傷を負う大惨事となった。

延焼の原因に「アルコール消毒液」

警察と消防による実況見分の結果、火元は1階にある厨房のコンロとみられている。

なぜここまで火の回りが早かったのか。原因はコロナ禍で私たちの日常で当たり前となったあるものが関係していた。

千種消防署 安井元啓 予防課長:
昨今のコロナ対策というものもございまして、消毒用のアルコールを店におきまして対応していただいております。コロナ対策として非常にありがたいことだと思っておりますが、一方でこちらのものは非常に燃えやすい。

火が燃え広がった原因として見られているのはアルコール消毒液。

名古屋市消防局の実験映像では、アルコール消毒液をコンロの火に吹きかけると、一瞬にして火が高く燃え上がる。

「まるはっちゅーぶ」より

消毒液に含まれるアルコール成分の影響だ。

消防などによると、火事があった店内には、感染対策で厨房と客用のテーブルの間に飛沫防止シートを設置。さらにテーブルにはアルコール消毒液が置かれていたという。

このためコンロの火がまず飛沫防止シートに燃え移り、さらにたちまち可燃性の高いアルコール消毒液に引火。火は一気に広がったとみられている。

取材に基づくCG

テレワークで自宅でも火事増

一方、今回のようなコンロが火元となる火事がコロナ禍の今飲食店に限らず、自宅でも増えているという。

2020年の緊急事態宣言の期間中テレワークなどで自宅で料理をする人が増えたことも影響しているとみられている。

千種消防署 安井元啓 予防課長:
コロナ対策の方に目がいって、防火対策になかなか目が行き届きづらいというところもありますので、改めまして防火の対策も併せて考えていっていただきたい

消防では、火の周りには燃えやすい物を置かず、目を離さないなどの注意を改めて呼びかけている。

(「イット!」5月12日放送)