オリンピックの1年程度の延期という決定をどう乗り越えていくのか。

選手や会場の確保など、問題が山積み。

JR東京駅前で、人々がスマートフォンを向けている時計。

24日までは、東京オリンピック開催までの残り日数を表示していた。

しかし、開催延期の決定を受け、25日は通常の日付に変更されていた。

24日夜、安倍首相とIOC(国際オリンピック委員会)・バッハ会長のトップ会談。

開催延期へと、大きくかじを切った。

延期は、1年程度。

この決定にひと晩明けた25日、各界からさまざまな反応。

JOCの山下会長は、延期に対し、理解を示すとともに、アスリートの精神面を気遣った。

JOC・山下泰裕会長「なかなか気持ちを切り替えるということは難しいと思いますけど、しかし方向性は定まりました。さらにしっかりとした準備をしていっていただければと思います」

延期決定で直面する課題の1つが選手の選考。

JOC・山下泰裕会長「各競技団体がこれから早急に詰めていくところであろうと。その決定、決断というものをわれわれは当然尊重する」

日本陸連強化委員会の瀬古利彦さんも代表に内定している選手を気遣う。

日本陸連強化委員会・瀬古利彦さん「たぶん皆さん(マラソン内定者)、すごく心配していて、自分の内定が取り消されるんじゃないかという、そういう不安は当然あったと思いますが、それ(内定)は守ってあげたいと思っている」

一方、アスリートたちからも、さまざまな声が聞かれた。

サッカーの代表候補の1人、堂安律選手は、「オリンピックがどうなるかもわからず、待機しているのは、すごくつらかったので、新しい目標を立てられることに、僕はすごくポジティブにとらえています」と話した。

スポーツクライミング女子代表の野口啓代選手は、この夏のオリンピックで現役引退を表明していた。

野口啓代選手「簡単には整理がつかないというのが正直なところです。しかし、大好きな競技生活が1日でも長く過ごせることをポジティブにとらえています」

延期を力に変えて、さらなる成長を誓った。

一方、開催地・東京の小池知事。

延期を前向きにとらえつつも、複雑な思いものぞかせた。

小池都知事「問題山積ですけれども、それでも中止になるよりはよかった」

会場や11万人のボランティアの確保。

さらには運営資金と、課題は山積み。

まずは、新型コロナウイルスの感染拡大の阻止に力を入れるとしている。

そんな中、物議を醸した、あの格闘技イベント。

今週末、東京都内で開催されようとしていた。

格闘技の聖地とも呼ばれる後楽園ホール。

ここで28日に行われるのは、格闘技イベント「Krush」。

これについて、東京都が開催の自粛を要請していることがわかった。

イベントを運営するのは、あの「K-1 JAPAN GROUP」。

3月22日にも、さいたまスーパーアリーナで格闘技イベントを開催。

このときも、埼玉県から自粛を要請されていた。

イベントプロデューサー・中村拓己氏は22日、「協議を重ねたうえで対策を講じ、開会できるということで、大会を開催しようと決意した」と話していた。

主催者側は、来場者へマスクを配布するなどの対策をとったとして、イベントを開催し、物議を醸していた。

今回、会場となる後楽園ホールは、さいたまスーパーアリーナよりも狭く、最大観客数も2,000人程度。

観客同士の密度が高まる可能性がある。

東京都の自粛要請に対し、K-1 JAPAN GROUPは、これまでの取材に、「最大限の予防策・施策を講じて大会を開催する予定」としている。