県内の新規感染者数は減少傾向にありますが、医療体制は依然厳しい状況が続いています。その理由の一つに入院が必要な中等症以上の患者が中々少なくならないことがあります。そこには変異ウイルスの存在も絡んでいるようです。

県の警戒レベル判断指標で3日と1週間前の先月26日を比較しますと直近1週間の新規感染者数は642人から503人と2割以上少なくなっていますが、新型コロナ専用の病床占有率は変わらず重症者専用病床の占有率もほとんど減っていません。

その要因となっているのは入院が必要な中等症以上の患者の数が高止まりしていることです。これまでは新規感染者が減少すれば、その後、中等症以上の患者も少なくなっていきました。

一方、現在の第4波ではまん延防止等重点措置が適用された直後の先月20日頃から新規感染者数は緩やかに減少していますが、中等症以上の患者数はほぼ横ばいとなっています。

こうした状況の背景について県保健医療部の糸数医療技監は変異ウイルスの可能性を指摘しました。「可能性として変異ウイルスが徐々に割合が増えているので、これまであまり重症化しなかったような高齢者じゃない方でも中等症あるいは重症になっている。」

玉城知事「特にN501Y変異株は従来より感染力が強く若年層でも重症化しやすい特徴があります。関西圏では流行状況は落ち着きつつあったものの変異株への置き換わりが進んだことに伴い、爆発的な拡大につながりいまだ減少の兆しは見えません。」

県衛生環境研究所が実施している感染力の高い変異ウイルスN501Yの選別検査によりますと先月12日からの1週間では26.0%だったのが、その翌週には38.3%に増えさらに2日までの1週間では56.3%と変異ウイルスの割合は増加の一途をたどっています。

感染症に詳しい高山義浩医師は「全国的な感染拡大を押し上げているのは間違いなく変異ウイルスの影響」だと分析していて、県内で変異ウイルスへの置き換わりが加速すると新たな流行に繋がると警鐘を鳴らします。

玉城知事は変異ウイルスの流行を防ぐために県外から訪れた人との接触は厳に控えるよう呼びかけています。