4月1日に発表された新元号「令和」。

長野県須坂市では、2日から「令和」と名付けられた純米酒が500本限定で販売開始された。

遠藤酒造場 代表取締役 遠藤秀三郎さん:
いの一番に出そうと思っていまして、印刷会社さんを見つけて協力してやってもらいました

都内のデパート、松屋銀座でも新元号セールがスタートし、売り場には金箔で「令和」と書かれたカステラがあった。

新元号の発表後まもなく、「令和」を取り入れたグッズやスイーツなどが登場しているのだ。

これは、世間で話題になっていることにいち早く便乗する「リアルタイムマーケティング」という経済戦略の手法の一つで、新元号はビッグなビジネスチャンスとされている。

 
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そこで、今回のココ調では、新元号発表から2日で「令和」にちなんだ商品はいくつあるのかを徹底調査!

新元号が発表されてから作られた元号の入ったモノやサービスなどをカウントし、 間に合えば実物を、遠方で間に合わない場合は写真を入手し、フジテレビの調査本部に集めていった。

かつお節からスイーツまで!【食品編】

元号発表当日、まずやってきたのは上野のアメ横商店街。 

江戸時代から続く乾物屋の「伊勢音」では、昔から縁起物とされているかつお節を新元号商品にするという。社長の山崎好茂さんも「(元号が)わかったら、すぐに新しい商品に名前を入れる予定です」と気合十分。

日本でここだけだといわれる「空を舞うかつお節」を入れる袋に、発表と同時に元号を印刷し、店頭に並べるというのだ。
 

4月1日午前11時32分、後は新元号を入れるだけの状態でスタンバイする社長。

菅官房長官が「令和」の字を掲げ新元号が発表されると、すかさず文字を入力しプリントアウト。
ある程度袋が出来てくると、パソコンから離れられない社長に代わって藤井弘輝アナウンサーが袋を運んでお手伝い。鰹節を詰め込みしっかりと封を閉じれば完成で、そのまま店頭で売られる。 

藤井アナと山崎社長
藤井アナと山崎社長

店頭に並ぶまでかかった時間は、新元号の発表からわずか3分38秒だった。 

「はい、できました。どうぞお祝いです。コングラチエーションです」 と店員が呼びかけると、この対応の速さに道行く人も足を止め「もう書けてるよ!? 早い!記念に買っていこう。すごくいいものに出会えました」と驚いていた。

山崎社長は、今回の商品について「少しでも速くみなさんに教えるということも一つの使命なので、私どものモットーとしてやっています」と話す。

おめでたい食べ物はほかにもあった。
東京都国立市の洋菓子マロニエには、令和とプリントされた焼き菓子が並んでいた。

作っているところを見せてもらうと、厨房にパソコンがあり、打ち込んだ文字がそのままバウムクーヘンとクッキーに印刷されていたのだ。 

オーナーの大石修さんは、「これで幸せになってもらいたい」と作ったきっかけを語ってくれた。
  

新宿区の餃子の安亭では、「ドリームジャンボ令和餃子」なるメニューが。
運ばれてきたプレートのフタを開けると、その正体は、餃子で「令和」と描かれた大胆な発想の料理だった。

さらに、見た目は普通でも中身が鮮やかなレインボーケーキ、砂糖で文字やイラストを描いたクッキーやバウムクーヘンなど、続々と新元号フードを発見!

ここまでで31種類になった。 

日用品やおもちゃも登場!【グッズ編】

新元号商品は、食べ物以外にもあった。 

東京都千代田区で、「令和」と印刷されたTシャツが掲げられたお店を発見。店内には、手帳型スマホケースやマグカップ、アクリルスタンドなど、ハイクオリティな令和グッズが展開されていた。 

株式会社インドア PRマネージャーの小林秀さんによると、新元号発表から30分でこれらのアイテムは作られ、店頭に並んだのだという。
「弊社の瞬発力をPRしたかったというのが、一番の目的だった」といい、グッズの店頭販売はこの日限りで、今後は通販サイトで販売される。

さらに、4分で販売開始をした商品を発見した。それは、元号がプリントされた入浴剤。
商品を開発した温泉の素.com株式会社 代表取締役の鈴木健太郎さんは、「これからの時代を想像しながら、(湯船に)入っていただければ」と話す。

そして、皆さんご存じ人生ゲームの令和版や縁起のいいモノとされる夫婦箸、かわいらしいフェルトパスケース、おもしろ缶バッジなどを発見。
調査本部ではいろいろなデザインの令和Tシャツも入手し、これで64種類の「令和」商品が集まった。 

美文字&イラストが手に入る!【サービス編】

また食品やモノではなくこんなサービスも! 

YouTubeに投稿されたこの動画。新元号を紙に書いているだけのように見えるが、「口は上に行ったり下に行ったりしないように、真ん中のあたりにうまく調整して書くとキレイに収まります」と今後、書く機会がくるであろう「令和」の文字を美しくかけるようになるレッスン動画なのだ。

書き方を解説する書道家の高宮暉峰さんは、「最近は、みなさん普段字を書く機会も減りましたし、新元号をきっかけに字というものを見直してもらえたらなと思います」と話す。
動画はもちろん無料で見られて、なぞるだけで美しくかけるようになるワークシートも無料でダウンロードすることができる。

さらに、フリーイラスト素材のサイト「いらすとや」では、令和のイラストが登場!

会見の時の菅官房長官や安倍首相を想像させるイラストなどが作られていた。

拡大する「令和ビジネス」その経済効果は?

今回、ココ調が調査したところ、発表から4月2日午後8時30分までに、様々な新元号ビジネスを発見!

Tシャツなどの衣類や食べ物、おもちゃ、動画サービス、食器などがあり、その合計は128種類となった。

グッズだけでなく、新元号に関するビジネスは旅行・婚礼・レストランにも広がりを見せている。
経済ジャーナリストの荻原博子さんによると、「新元号による経済効果は、GWとの相乗効果により、1~2兆円が見込まれる」ということだ。

(「めざましテレビ」『ココ調』4月3日放送分より)

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