待ち望んでいた学校の再開。

しかし、保護者や学校関係者には、戸惑いが広がっている。

桜の季節に、ざわつく心。

親たちからは、目の前に迫る入学式や新学期への不安の声が聞かれた。

40代の母親「このままずっと、学校が休みになってしまう方が...。子どもも相当ストレスがたまってきていると思うので、始まってくれた方が助かる」

50代の祖母「学校は早く始まってほしいんですが、新しい入学で出発なので」

小学4年生「学校に(コロナウイルスに)うつっている人が来たら、集団でかかっちゃうから、どうしよう」

臨時休校が続く学校の新学期からの再開に向け、文部科学省がガイドラインを公表した。

集団感染を防ぐには、「換気の悪い密閉空間」で、「多くの人が密集」し、「近距離での会話や発声」が行われる3つの条件が重なるのを徹底的に避けることなどが不可欠とする内容。

対策として、教室での「換気の徹底」や「マスクの着用」、また、登校時の「検温」を求めている。

そして、入学式や体育祭などの学校行事や部活動などでも、3つの条件が重ならないように対策を講じること。

また、学習に著しい遅れが生じないように、補習や家庭学習などを課すことも盛り込まれている。

一方、感染者や濃厚接触者と特定された児童や生徒に対しては、出席停止の措置をとるとしている。

萩生田文科相「一斉臨時休校を始めた時よりも、状況が改善しているわけではなく、引き続き警戒を緩めることなく、準備させていただきたい」

実際の教育現場では、対策をどれだけ徹底することができるのか。

今回のガイドラインでは、学校生活のお楽しみである給食にも。

子どもたちが向き合って食べる給食は、互いの会話などもあり、感染リスクが高いとされている。

ガイドラインでは、飛沫が飛ばないように机を向かい合わせにしないことや、会話を控えるなどの対策が必要としている。

24日の昼どき、東京都内の学童保育に向かうと...。

以前は、向かい合って昼食をとっていたが、臨時休校で児童たちが増え始めた3月初めごろからは、子どもたちが前を向くように席を離す対応を取った。

しかし、もう1つのポイントである、子どもたちの会話を控えることについては、現状、難しいという。

民間学童保育「ZIPPIES」・清野泰広社長「給食が一番の楽しみなので、近くの子どもたちとコミュニケーションを取る機会だと思う。子どもたちにとっても、ストレスがたまってしまう可能性が」

ガイドラインでは、放課後学童クラブなどについて、感染防止のために、一定の距離を確保することが必要とされている。

しかし、具体的にどれぐらいの距離を空けるのかは書かれていない。

民間学童保育「ZIPPIES」・清野泰広社長「どれくらいスペースを空けて食べるのかは、今後の課題として対策をとっていければ」

さらに、疑問の声が上がったのが、ガイドラインで求められたマスクの着用。

2人の子を持つ40代母「どこにも売ってないから、もう作るしかないかな。学校からそう言われたら、作るしかないと思っています」

小6の子どもを持つ40代母「学校でも配布してくれたら、うれしいなっていう気持ちはある。ちょっと底を尽きているので、やっぱりちょっと困りますね」

専門家は...。

ナビタスクリニック新宿・濱木珠恵院長「(マスクが)ないものを探せと言われても困る。(子どもは)マスクしたけど、結局触っちゃってみたいな感じになるんじゃないかとか。マスクを着けても安心してはいけない」

原則として、新学期からすべての学校を再開させる方針の文部科学省。

そこで最も警戒されるのは、学校内での集団感染「クラスター」の発生。

ガイドラインでは、臨時休校とする判断についても指摘。

児童・生徒や、教師らの感染が判明した場合、接触者の数や感染者の症状の有無、感染経路などを総合的に考慮し、都道府県などの衛生部局に相談するように求めている。

さらに、文部科学省が、今回示したチェックリスト。

「手洗いや、せきエチケットの指導を行いましたか?」など、10項目が示されている。

学校の再開時に活用し、対策に万全を期してほしいとしている。