およそ2週間後に迫ったゴールデンウイークの10連休。
JTBによると、ゴールデンウイークに旅行をする人は過去最高となる見通しだが、旅行先を決める際に便利なのがインターネットの「旅行予約サイト」。

「旅行予約サイト」について街で聞くと「安さを一番比較できる」「自分の貯まってるポイントも使える」「評価を参考によく見ている」などの声が聞かれた。

旅行予約サイト3社に公正取引委員会が立ち入り検査 一体何が...

しかし公正取引委員会は4月10日、大手3社「楽天トラベル」を運営する楽天、「ブッキング・ドットコム」「エクスペディア」を運営するそれぞれの日本法人に対して、独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査を開始した。

3社は宿泊施設と契約する際に、他サイトでより安い価格を提供しないよう条件を設けていた疑いがあるということだ。

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旅行予約サイトと宿泊施設の“不安定”な関係

ホテル事情に詳しいホテル評論家の瀧澤信秋氏は「旅行予約サイトがなければ成立しないのでは、というくらい宣伝広告効果が非常にある。宿泊施設側からすると、サイトの契約に違反すれば契約解除になる不安定な立場に置かれている」と指摘する。

そこで3社のひとつと契約をしている宿泊施設に話を聞いてみると厳しい実態が明らかになった。

旅行予約サイトが威圧的に「100円違うじゃないか!」

埼玉県秩父市の民宿では、あるサイトに100円安く提供したところ、すぐに別のサイトから連絡があったという。

“100円違うじゃないか!早く同じようにしてくれ”と威圧的に言われた。そこのサイトは、とにかく見回りが激しい。テレビで見て“ああうちだけじゃないんだ”って一瞬思いました。 今後のお付き合いについては、分からない」と民宿の女将は話す。

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人気の温泉地・群馬県の草津温泉の旅館店主は「金額が他のサイトの方が安かった場合、金額を同じにしてくださいとFAXが届く。1か月に2回、3回とか頻繁に来ていた。値段の修正をしないといけないので非常に困った。」と話す。

また、指定された部屋数を数か月先まで確保できないと、サイトに支払う手数料が多く取られてしまうこともあったという。

それでも契約を続ける宿泊施設の「切実なワケ」

ではなぜ、宿泊施設側は契約を続けるのだろうか?

前出の草津温泉旅館店主は「宿泊客の約7割がそのサイトからの利用者。契約解除したら民宿の運営ができなくなる。」と打ち明ける。

また別の旅行予約サイトと契約している大分県のホテルによると、他のサイトと同じ料金に値下げするようサイト側から求められ、従わない場合は検索した際に表示される順番を後ろに下げられることもあるという。

独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査を受けている3社は「検査に対しては全面的に協力していく」と回答を寄せている。

(「めざましテレビ」4月12日放送より)