国内シェア4割以上 名水の地「山梨」で新たな動き 

東京都内のスーパーにずらりと並ぶ、ミネラルウォーター。

国内で生産されるミネラルウォーターの40パーセント以上が山梨県の水で作られいて、その生産量は47都道府県中、ダントツの1位だ。

山梨県議会が「ミネラルウォーター税」導入に向け委員会を立ち上げ

そんな山梨の水に検討されているのが「ミネラルウォーター税」。
山梨県議会が県内で水を採取している企業に「ミネラルウォーター税」を課税しようと、委員会を立ち上げた。

山梨に水を買いに来た人からは「そんなん駄目だよ。地下から汲んでくるんでしょ」との声も。
大量購入していた女性も「えー困る」と困惑していた。

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山梨のミネラルウオーター業者は困惑

なぜ今、ミネラルウォーター税なのか?
取材班が向かったのは、山梨県甲府市。
平成の名水百選にも選ばれている「御岳昇仙峡」だ。

ここでミネラルウォーターのを製造している「さわらびグループ」の村松資夫代表は「これが日本百名瀑のひとつに数えられる仙娥滝と申します。」と美しい滝へと案内してくれた。


落差30メートルの滝から流れ落ちる豊富な水。
そこから山の中へ分け入っていくと地下50メートルの水脈につながる井戸があった。

村松さんは「この井戸は実は3本目なんですよ。2本失敗しましたからね。全部で1500万円くらいかかってるんですよ。」と話した。

25年ほど前に掘った井戸からは、毎分150リットルの水が常に流れ出ており、村松さんの会社では、多い時で1日2万4000本ものミネラルウォーターを製造しているという。

今回のミネラルウォーター税について、村松さんは、個人的には賛成としながらも「(地元企業から)おそらくある程度の反対は出るとは思いますけどね。結局、原価があがってしまうと、販売価格もあがってしまう(可能性がある)」と話した。

山梨県は「自主財源」確保のためと…

なぜ山梨県議会は「ミネラルウォーター税」導入に向け、検討を始めたのか?

提案した臼井成夫山梨県議に聞くと「我々はどうしても自主財源をいろんな形で求めていて」と背に腹は代えられない事情を話してくれた。



実は山梨県の今年度予算のうち、自主財源比率は45.7パーセントと半分以下。自主財源をアップさせるために新たな税は有効だという。

臼井県議は「山梨県で全国シェア50パーセント近いものは、ミネラルウオーターの他にありませんから、これは着目してあたり前。今、山梨県で作られるミネラルウォーターは、14億リットルと言われているので、1リットルに付き1円課税しただけで14億円となる」と話した。

1リットルあたり、1円の課税を検討しているという山梨県議会。
今後、導入に向けた調査を進めていくとしている。

(プライムニュース イブニング4月23日放送より)