プレスリリース配信元:ナティクシス・インベストメント・マネージャーズ株式会社

今後の成長は投資家の投資ニーズが主導



ESGを導入しているプロの投資家は2018年以降18%増加。導入の主要な目的は、投資資金を投資家や企業の価値感と一致させること
プロの投資家の4分の3が、ESGの考慮は健全な投資に不可欠であると指摘
企業行動に対して、アクティブ・オーナーシップの影響力を行使する機関投資家が55%増加したことが調査で判明

ナティクシス・インベストメント・マネージャーズが本日発表した調査では、サステナブルな投資に対する需要の高まりに応えるため、より多くの金融機関が幅広いESG(環境・社会・ガバナンス)戦略を導入していることが明らかになりました。機関投資家の72%および選定したファンドへの投資で運用を行うファンド投資家の77%など、プロの投資家の約4分の3がESG戦略を導入しており、その割合は2018年以降、それぞれ61%、65%から増加しています。

2020年には、ESGファンドへの記録的な資金流入や過去最高となったESG商品の新規設定など、ESG投資の成長は加速しました[1]。2021年には、プロのファンド投資家の68%が、ESG商品の拡充を計画しています。その背景には投資家の需要があり、ファンド投資家は、投資家の社会的意識の高まり(75%)とESG投資が主要投資家間でその地位が確立されたこと(50%)を指摘しています。その他のESG投資の需要増の理由として、投資家がグリーン経済の一翼を担うことを望んでいること(42%)や、気候変動に対する懸念(36%)などが挙げられています。

ナティクシス・インベストメント・マネージャーズのESG責任者、ハラルド・ウォルコテは次のように述べています。「ESGが世界的に急速に普及したことで、ESGの勢いはこれからも継続していくのか、それともバブルへ向かっているのか、という疑問の声が聞かれます。その答えは、投資家が最終的に何を達成したいのかをより明確にできるかであり、自分たちの価値感に沿ったESG戦略を行うだけでなく、投資成果と社会的な効果の両方に対して現実的な期待値を設定できるかにかかっています」

ナティクシスは、機関投資家、プロのファンド投資家、投資アドバイザーに実施した、ESG戦略の導入に関するグローバルな調査でこれまで未発表であったものを分析しました。この結果を、ナティクシスが最近発表した個人投資家を対象とした調査結果と照らし合わせると、ESG投資に関して、プロの投資家、個人投資家、および彼らのアドバイザーが同じ認識を持っているかどうかについて、大きな疑問が浮上してきます。

投資パフォーマンス向上につながるとの見解
ナティクシスの調査によると、プロのファンド投資家の77%および機関投資家の75%が、健全な投資にはESGへの考慮が不可欠であると考えるようになっています。投資アドバイザーも同様です。投資アドバイザーの59%が、5年後にはESG投資は業界全体の標準的な慣行になると予想しています。

ESG効果の統一された測定方法がないことが投資家にとって課題ではあるものの、ファンド投資家の83%および機関投資家の79%が、パフォーマンスのベンチマーキング(一定基準に従った評価)を行いやすくなったと回答しています。より良いESG関連データが公開されるようになり、報告も標準化されるにつれて、ESG投資の投資面のメリットに関してより強い見解が聞かれるようになると、ナティクシスは見ています。

ナティクシスが実施した調査では、機関投資家の53%およびファンド投資家の55%を含む半数以上のプロの投資家が、優れたESG実績を有する企業は優れた投資リターンをもたらすことに同意しています。
ファンド投資家の70%および機関投資家の62%が、ESG項目を投資分析に取り入れることでアルファを得られると考えています。また、アドバイザーの63%が、ESG戦略は市場をアウトパフォームする可能性があることに同意しています。

企業や業界を評価する際、プロのファンド投資家の約半数となる48%が、非財務的なESG項目をファンダメンタルな財務項目と同等に重要と考えています。しかしながら、67%のファンド投資家および74%の機関投資家が、どの非財務的項目が投資分析において有効であるかを把握できていないと回答しています。

ESGへの複数の道筋:動機を手法と一致させる
機関投資家は、ESGに取り組む最も重要な動機として、運用する資産が組織の価値観をより反映したものとすることとしております。これは2017年以降、最も重要な動機となっています。ファンド投資家も、資産と価値観の一致を、顧客の需要に次ぐ重要な動機として挙げています。

ナティクシスが以前に行った調査において、77%の個人投資家が、自分の価値観が反映された投資であることが重要だと回答しました[2]。さらに、投資家がプロのアドバイザーとの関係に最も期待していることは、自分自身の価値観に合った投資先を特定してもらうことだと回答しています[3]。これら個人投資家の意見が意味することは、ESG関連商品の提供を拡充していくに際して、金融機関は、顧客の財務・非財務上の目標を正確に把握し、それに一致する戦略を策定することが重要であるということです。

ナティクシスのセンター・フォア・インベスター・インサイトのエグゼクティブ・ディレクター、デイブ・グッドセルは次のように述べています。「アドバイザーにとって、お客様の個人的な価値観が何であるのか、また、ESG投資家の動機が、より良い世界を作りたいという願いか、高い投資リターンか、あるいはその双方であるのか、必ずしも明確ではありません。最終的には、財務・非財務的な結果をより具体的に示す証左が必要となりますが、お客様の動機に関する疑問や会話は、アドバイザーがお客様の目的を満たすために最適なESG戦略を立てる上で大いに役立つと思われます」

今回のナティクシスの調査では、ESG投資を行うための単一の共通したアプローチは存在しませんでした。むしろ、企業は、異なる財務・非財務上の目的に対応できるよう、リスク・リターン特性が異なる、複数のアプローチを採用しています。

今回の調査では、プロの投資家は以下を始めとするアプローチを採用していることが明らかになりました。

統合:最も広く採用されているアプローチで、ファンド投資家の54%および機関投資家の48%が採用しています。ESG分析を投資プロセス全体の中に統合し、企業のパフォーマンスに重大な影響を与える可能性のある問題を考慮します。
ネガティブ・スクリーニング:ファンド投資家の42%および機関投資家の40%がネガティブ・スクリーニングを採用しています。1970年代に社会的責任投資を導入した初期の投資家が採用した、非倫理的または有害とみなされる企業や産業を除外するアプローチですが、財務的または社会的な利益をもたらすという有力な証拠が得られないことから、多くの投資家の支持を失っています。ネガティブ・スクリーニングを採用しているファンド投資家の数は、2019年から2020年にかけて15%減少しました。
アクティブ・オーナーシップ:ファンド投資家の35%および機関投資家の34%を含む、プロの投資家の3分の1以上が、変化を実現するために議決権や発言権を行使してESG課題に取り組んでおり、その数は2019年から2020年にかけてそれぞれ45%、51%増加しました。また、機関投資家の35%は、ESG戦略を実施する主な理由として、企業の行動に影響を与えることを挙げています。
インパクト投資:ファンド投資家の42%、そして機関投資家の34%のみがインパクト投資に取り組んでおり、投資リターンと合わせて、社会的・環境的な利益の創出と測定を目指す投資を行っています。
テーマ別投資:ファンド投資家の43%および機関投資家の28%が、人口動態の変化、イノベーション、社会的や政策面の優先度が高いなど、新たなトレンドから得られる投資機会を追及するテーマ投資に注力しています。



ナティクシス・インベストメント・マネージャーズの北アジア代表を務める加藤欣司は、次のように述べています。
「ESG投資に対する需要が高まりを見せる中、金融市場においては、ESG投資がもたらす恩恵や様々な課題にも焦点が向けられ始められています。今回の調査では、ESGを導入する動機が近年変化しており、ESG投資における財務・非財務的な目的を見極め、それぞれを達成するための戦略を策定する重要性が増していることが明らかになりました。コロナ禍の世界において、ESG投資は従来にも増して重要な投資手段となっています」

ESG Investing:Everyone’s on the bandwagon(ESG投資:誰もが流行に乗っている)」と題するナティクシス・インベストメント・マネージャーズによるレポートの全文(英語)はこちらよりダウンロードしてご覧いただけます:www.im.natixis.com/intl/research/esg-investing-survey-insights-report。

[1] (C) 2021 Morningstar, Inc. グローバル・サステナブル・ファンドの資金の流れ:2020年第4四半期のレビュー。無断複写・転載を禁じます。ここに含まれる情報は、(1) モーニングスターおよび/またはそのコンテンツプロバイダーが所有するものであり、(2) 複写または配布することはできず、(3) モーニングスターが提供する投資アドバイスを構成するものではなく、(4) 正確性、完全性、適時性を保証するものでもありません。モーニングスターおよびそのコンテンツプロバイダーは、本情報の利用によって生じるいかなる損害または損失について責任を負いません。過去の実績は将来の結果を保証するものではありません。モーニングスターが提供する情報の利用は、必ずしもモーニングスターが本書に提示されている投資哲学や戦略に同意したことにはなりません。許可の下、複製しています。

[2] ナティクシス・インベストメント・マネージャーズの2018年の「グローバル個人投資家調査」は、2018年の8月と9月に調査会社CoreData Researchにより実施されました

[3] ナティクシス・インベストメント・マネージャーズの2019年の「グローバル個人投資家調査」は、2019年の2月と3月に調査会社CoreData Researchにより実施されました

調査方法
ナティクシス・インベストメント・マネージャーズは、ESG投資に関する決定を左右する課題について、500名の機関投資家、400名のファンド投資家、2700名の金融プロフェッショナルを含む、3600名の世界のプロの投資家を対象に調査を実施しました。調査結果は2020年に、調査会社のCoreData Researchにより集計されました。加えて、前年に実施した調査結果も補足データとして使用しています。これには、2018年と2019年に世界の9100名の個人投資家に実施した、投資を個人の価値観と整合させることに関する調査も含まれます。

ナティクシス・インベストメント・インスティチュートについて
ナティクシス・インベストメント・インスティチュートは、Active Thinking(R)のもと、投資をとりまく環境を形づくる重要な問題に関する考察を行っています。投資家心理、マクロ経済、ナティクシス・インベストメント・マネージャーズにおけるポートフォリオ構築の分野での専門知識や運用子会社およびグループ外の専門家による独自の見解など、幅広い知見を集約させるグローバルな取り組みです。全方位からの市場見解や投資トレンドの洞察に満ちた分析を提供することで、課題に対する内容のある議論を高めていくことを目的としています。

ナティクシス・インベストメント・マネージャーズについて
ナティクシス・インベストメント・マネージャーズは、ポートフォリオ構築に対する鋭い洞察力に裏付けられたアプローチを通じて金融プロフェッショナルにサービスを提供しています。世界の20社を超える投資運用会社の専門能力を結集して、Active Thinking(R)のもと、あらゆる市場でより良い成果を追求するお客様をサポートする先見的なソリューションを提供しています。ナティクシスは世界トップクラスの資産運用会社のひとつ1で、運用資産総額2は1.389兆ドル超(1.135兆ユーロ)に達します。

パリとボストンに本社を置くナティクシス・インベストメント・マネージャーズは、ナティクシスの子会社です。パリ証券取引所に上場しているナティクシスは、フランス第2位の銀行グループBPCEの子会社です。ナティクシス・インベストメント・マネージャーズの関連資産運用会社は次の会社が含まれます。AEW; Alliance Entreprendre; AlphaSimplex Group; DNCA Investments;3 Dorval Asset Management; Flexstone Partners; Gateway Investment Advisers; H2O Asset Management; Harris Associates; Investors Mutual Limited; Loomis, Sayles & Company; Mirova; MV Credit; Naxicap Partners; Ossiam; Ostrum Asset Management; Seeyond; Seventure Partners; Thematics Asset Management; Vauban Infrastructure Partners; Vaughan Nelson Investment Management; Vega Investment Managers;4 and WCM Investment Management。 投資ソリューションは、ナティクシス・アドバイザーズおよびナティクシス・インベスト・ソリューションを通じても提供されます。管轄地区によりご提供できない運用戦略もございます。詳細は、当社ウェブサイト(im.natixis.com )およびLinkedIn(linkedin.com/company/natixis-investment-managers)をご覧ください。

ナティクシス・インベストメント・マネージャーズは、ナティクシス・ディストリビューションL.P.ならびにナティクシス・インベストメント・マネージャーズS.A.(ルクセンブルク)、ナティクシス・インベストメント・マネジャーズ・インターナショナル(フランス)、およびその傘下の欧州およびアジアにおけるすべての販売関連のサービス会社を含みます。ナティクシス・ディストリビューションL.P.は、ナティクシス・インベストメント・マネージャーズの関連会社がアドバイザリー・サービスを提供するさまざまな米国登録投資運用会社のための限定目的のブローカー・ディーラーおよび関連サービス会社です。

Cerulli Quantitative Update: Global Markets 2020によれば、ナティクシス・インベストメント・マネージャーズは2019年12月末時点の受託運用資産(AUM)規模で世界第17位となっております。
AUMは2020年12月末現在の数値(1兆3,897億ドル)。これには、想定資産、資産運用サービスを提供している資産、グロス資産、少数持分関連会社の資産、ナティクシス・インベストメント・マネージャーズの関連会社が資産運用サービスを提供しているその他の規制対象外のAUMが含まれている可能性があります。
DNCA Financeのブランド。
ナティクシス・ウェルス・マネジメントの完全子会社。

本文書に含まれる情報は情報提供のみを目的とするものであり、金融商品やサービスの販売および勧誘を目的とするものではありません。本文書の記載内容、データ等は作成時点等のものであり、今後予告なしに変更することがあります。また、本文書は翻訳、作成された資料であり、内容については原文(英語)が優先します。

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ