「還付金があります」という“区役所の職員”を名乗る男の電話で、危うく現金をだまし取られそうになった女性。当時の状況を語った。

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「携帯電話を教えて」と言われ…60代女性が当時の状況振り返る

還付金詐欺の電話を受けた60代女性:
いざ自分となると。まさか自分が…

当時の状況を振り返る札幌市に住む60代の女性

当時の状況を語ったのは、札幌市北区に住む60代の女性。2021年3月、現金をだまし取られそうになった。

「介護保険料の還付があります」。3月23日午後1時30分すぎ、女性のもとにかかってきた電話は“札幌北区役所の保険課職員”を名乗る男からだった。

札幌北区役所の外観

還付金詐欺の電話を受けた60代女性:
「どちらの銀行がいいですか」と聞かれ、郵便局と答えた。「近いですか」と聞かれ、距離は近いと答えた。「コールセンターから電話が行くので携帯電話を教えてほしい」と言われ、教えてしまった。うっかり

短い時間でのやりとりに平静さを失い…自宅近くの郵便局へ

最初の電話から5分後、今度は“コールセンターの職員”を名乗る男が、電話をかけてきた。

還付金詐欺の電話を受けた60代女性:
時間がたっぷりない。短い時間の中でのやりとりは、気持ちを動かしてしまうのか。ATM前に着いたら携帯電話から電話をくれと言われ、あれ?と思った

還付金詐欺の電話を受けた札幌市の60代女性

最初の電話から1時間後、女性は自宅近くの郵便局で、郵便局員に一連のやりとりを伝えたところ「詐欺である」と言われ、警察に通報。被害にあわずに済んだ。

還付金詐欺の電話を受けた60代女性:
どこかで自分は、絶対詐欺には巻き込まれないと変な自信があった

“警察官”名乗る男 落とし物を確認する手口も

2021年に入り、北海道内の還付金詐欺は4月13日までで16件。被害者はすべて60代女性で、被害総額は約1,500万円にのぼる。

還付金詐欺を含め、言葉巧みに金をだまし取る“特殊詐欺”では、2020年に北海道で1億円以上だまし取られた被害者もいた。2021年も、すでに約7,000万円の被害が出ている。

北海道内での特殊詐欺による被害件数(道警調べ)

還付金詐欺では、「ATMで振り込みのボタンを押してください」と電話し、次々と数字を打ち込むよう指示するなど、考えさせないようにする手口もある。

還付金詐欺の手口

被害者にかかってきた電話では、“警察官”を名乗る男が「白石警察署生活安全課のワクイと申します。ここ半年くらいで身分証や自宅の住所、電話番号がわかってしまうものを落とされたことはないですか」などと言った例もあった。

犯人が名乗る“肩書き”の事例

「キャッシュカードや通帳を持ってATMに行って」などの電話は詐欺なので注意を。
携帯電話をかけながらATMを操作している人を見たら、詐欺の可能性があるので声をかけるか、職員に知らせるように。
還付金の手続きがATMで行われることはないので、注意が必要だ。

(北海道文化放送)