1週間で品切れになる幻の返礼品が富山に

脂の乗った氷見の寒ぶりや黒部峡谷を走り抜けるトロッコ電車のチケットなど富山にも魅力的な返礼品がたくさん。しかし、2018年の富山県内のふるさと納税の受入額は4億4千万円と全国最下位。

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そんな中、4年前に掲載し始めてから毎年、たった1週間で品切れになる幻の返礼品があった。それは、富山県滑川市の返礼品、サバ缶セットだ。(1万円以上の寄付で14~15缶)

味付けは4種類あり、一般的な味噌と醤油の味付けに加え、県特産の呉羽梨や加積リンゴを使った変わり種もある。

滑川市企画政策課 荒井祐紀主事:
在庫ができると1週間で品切れになるくらい人気の品。サバ缶が全国的に人気というのもあると思いますが、高校生の手作りといった側面が人気の一因です

作っているのは高校生。滑川高校海洋科の生徒だ。生徒たちは、普段から絶滅が危惧されているサクラマスの人工繁殖や週に3回、食品加工の実習に取り組み、魚さばきはプロ並み。この日は、15人の生徒がサバ缶334個を、半日で作り上げた。

滑川高校海洋科の生徒:
滑川市に納税してくれる方々に楽しんでもらい、滑川市の良さを少しでも伝えられればいいなと思います

滑川高校海洋科の生徒:
オリジナルのリンゴとかナシとかを味わって楽しんでもらえたらと思います

滑川高校海洋科の生徒:
一般的に売られているサバ缶とはひと味違う味を楽しめるのが特徴だと思います

このサバ缶、1年に5000個ほど作られ、地元のイベントでも販売されることがある。
イベントではその味を求めて、毎回長蛇の列ができるほど人気だ。

ーー今日の目当ては?

来場者:
サバ缶です。家内が毎年買いにきているので

来場者:
いつも買っています。話題ですね。早く行かないとおいしくて売り切れるので

ーーいくつ買った?

来場者:
きょうは7個

400個用意した缶詰は1時間半で完売した。

滑川市企画政策課 荒井祐紀主事:
高校生の力で滑川市の活動の手助けをしていただいていることを大変ありがたく思っています。今後も引き続きサバ缶で高校生と一緒に滑川市の魅力を発信していけたら

県外に住む人だけでなく、地元の人も元気にする高校生手作りのサバ缶。
心のこもった、温かな味がふるさとのファンを増やしている。

(富山テレビ)

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