家族で決めた“合言葉”がきっかけで、特殊詐欺の受け子である女が逮捕された。

長い髪を垂らしうつむきながら歩くのは、今回逮捕された山崎ゆいな容疑者(30)。3月、仲間とともに東京・台東区で80代女性から1000万円をだまし取った疑いが持たれている。

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逮捕のきっかけは、別の高齢女性へうその電話をした際にある質問を投げかけられたことだった。3月25日、山崎容疑者の共犯である男が港区の女性に孫を装い、電話をかけた。

共犯の男:
会社の書類を間違って送ってしまった。600万円の損害が出てお金が必要になった

すると女性は孫しか知らない、こんな質問をしたという。

被害者の女性:
ニックネームはなんですか?

孫のニックネームを答えられなかった男を不審に思い、女性は警察署に通報。

それを知らずに女性宅に現金を取りに来たのが、受け子の山崎容疑者で、待ち構えていた警察官によって現行犯逮捕された。調べに対し、山崎容疑者は黙秘しているという。

警視庁は撃退の有効な手段としている

特殊詐欺の被害を防いだ合言葉。警視庁は特殊詐欺を撃退する有効な手段としていて、家族で決めておくことの大切さをユニークな動画で呼び掛けている。

この動画では、詐欺グループ役の男性と被害者役の男性のやり取りをラップ調で紹介。

詐欺グループ役の男性:
もしもし父さん 俺だよ俺 助けてほしい 超・緊急

被害者役の男性:
どうした健一せっぱつまって…どうしたその声 超・心配

などと騙されかけるも、合言葉で被害者役の男性がうそに気付くものとなっている。

被害者役の男性:
信じてやるには合言葉 聞かせてくれよ合言葉…答えられないお前はニセモノ

この動画は、警視庁が特殊詐欺防止を呼びかけるために作成したという。

個人情報が知られているのを前提に決めるべき

それでは、特殊詐欺犯を撃退するには具体的にどんな合言葉が有効なのだろうか。専門家は、犯人に個人情報が知られていることを前提に決めなくてはいけないと指摘する。

元埼玉県警捜査1課刑事 佐々木成三さん:
名簿、個人情報を持っている犯罪者グループが大変多くて、名前・住所・電話番号は漏れているといっても過言ではないと思います

元埼玉県警捜査1課刑事 佐々木成三さん:
いまネットで名前を検索すると、色んな情報がネットでも分かりますので、例えば、高齢者の方も自分の息子がどういう情報が流れているのか検索していただいて、それを見た上で「秘密の暗号」「秘密のワード」を決めていただきたいと思います

(「イット!」4月15日放送より)