“夢を叶えたい人”を応援するプロジェクト

自分の出身地や応援したい自治体に寄付ができる「ふるさと納税」。
実は、ここ福井県に“ゆかり”があった…

福井県定住交流課 藤田純也さん:
「ふるさと納税」は、平成20年に福井県が提唱し、ふるさとへの感謝や応援の気持ちを伝える制度として始まりました

福井テレビ 田島嘉晃アナウンサー:
“ふるさと納税のふるさと”福井から紹介するのは“夢を叶えたい人”を応援するプロジェクトです

福井県の真ん中あたりに位置する南越前町今庄。京都から北陸への玄関口に位置する今庄は江戸時代に宿場町として栄え、町並みは今もなお、昔の面影を残している。

その宿場町に今年2月、1軒の宿がオープンした。宿を運営している中谷翔さん。京都府出身の中谷さんが、地域おこし協力隊として南越前町で3年間活動した後、空き家になっていた築90年の古民家を改修してオープンしたのがこの「玉村屋」だ。

玉村屋 中谷翔さん:
普段、都会で頑張る人が、地域の人と触れ合う事によって、幸せな気分になれる拠点になれるようにと開業しました

玉村屋に来て、まず目に入るのがコタツのある昔懐かしい空間。

玉村屋 中谷翔さん:
ここは、地域の方とゲストや、ゲストどうしが交流できるようくつろげる場所

続いて案内してもらった2階には、個室が3部屋用意されている。

玉村屋 中谷翔さん:
2階は宿泊者専用なので、プライベートも確保している

開業から9カ月あまり、180人を超える利用者が玉村屋を訪れている。

蔵が“夢を叶える語り場”に

そして今回、ふるさと納税で寄付を募るのが、宿に隣接する“蔵”を使ったプロジェクトだ。

福井テレビ 田島嘉晃アナウンサー:
昔から残っていた蔵という感じですね。この蔵を改修してどうするんですか?

玉村屋 中谷翔さん:
ここを“夢を叶える語り場”に変えたいと思っています

改修した蔵の真ん中には火鉢を置き、火を囲みながら本音で語り合える空間を目指している。今回、改修費用などをふるさと納税のクラウドファンディングで募集する。

玉村屋 中谷翔さん:
今回、蔵を改修して夢を応援できる場所にしたいと思っています

福井テレビ 田島嘉晃アナウンサー:
夢ってみんなの前で言うのにためらいがありますよね

玉村屋 中谷翔さん:
そこがポイントで、本当はこう思っているというのは、会社などではなかなか言えないので、知らない人に話すというのがポイント

返礼品のひとつは「つるし柿」

今庄特産のつるし柿。煙で燻して渋みを抜く独特の製法が特長で、安土桃山時代から続くとされる伝統の保存食だ。

今回の返礼品のひとつでもあり、玉村屋では、こうした季節ごとに地域の魅力を体験できるプログラムを用意していて、この日も海外からのゲストが訪れていた。

作業の合間には、玉村屋で一緒に昼ごはんを作る事も。共有スペースのコタツで近所の友人も参加し、食卓を囲む。こうした交流こそが玉村屋の醍醐味だ。

玉村屋 中谷翔さん:
ここで話をしながら食事をする事で思いに共感してもらい、「これを頑張って良いのだ」という気持ちになり、夢の原動力になると思います

中谷さんが蔵を「夢を叶える語り場」にしたいと思った背景には自身の経験がある。

玉村屋 中谷翔さん:
玉村屋は自分が「ゲストハウスのような宿をやりたい」と言ったら、地域の方の応援がありできるようになった。自分が応援してもらった場所で、みんなを応援できる場所を作りたい

ふるさと納税のクラウドファンディングは11月29日まで受け付け、施設は4月のオープンを目指す。

“ふるさとを応援する“ところから始まった「ふるさと納税」。夢を叶えたい誰かの背中をそっと押す、そんな体験をしてみるのも良いかもしれない。

(福井テレビ)