国内の地震観測史上初めて、2度の震度7に見舞われた熊本地震、その最初の地震から14日で5年。

熊本のシンボルであり、街並みを見渡せるビュースポットでもある熊本城から、テレビ熊本・郡司琢哉記者が中継でお伝えする。

熊本地震で石垣や櫓(やぐら)が被害を受けた熊本城では、地震前の姿に戻そうという取り組みが行われ、天守閣は、3月に工事が完了した。

多くの人が心を痛めた地震から、これまでの歩み。

2度の強い地震に見舞われた熊本城。
重要文化財13棟すべてが被災し、天守閣は無残な姿に...。

熊本城総合事務所・河田日出男所長(当時)「ショックを通りすぎて、言葉が出ないというのが正直なところ」

震災から2カ月後、熊本城を元の姿に戻すための取り組みが始まった。

まずは、かろうじて倒壊を免れた「奇跡の一本石垣」の工事。

相次ぐ余震に耐えながら作業を進め、完全な復旧まで20年かかるといわれる作業の第1歩を踏み出す。

そして、石垣にあった、およそ10万個の石を元の場所に戻す作業。

1つ1つの石を地震前の写真と照らし合わせ、もともとあった場所を割り出すという気が遠くなるような工程。

こうした懸命な復旧作業が進められ、被災から、およそ3年後...。

訪れた人「これだけ近くで見ると、きれいになっているところと、まだまだなところの違いがよくわかって、きょう来てよかった」、「最高ですね」

復興のシンボルとなった熊本城。
元の姿に戻すための取り組みは続く。

天守閣は復旧にあたって、耐震化が進められ、地震に強い建物に生まれ変わった。

そして、4月26日から、内部の公開が始まり、新たな展示や熊本市内を一望できる景色を楽しむことができるようになる。

ただ、城域全体で地震前の姿に戻った石垣や櫓はほんの一部で、復旧工事は2037年度まで行われる予定。