選手村が「HARUMI FLAG」として生まれ変わる

2020年東京オリンピック・パラリンピックの選手村が作られる東京・中央区の晴海エリア。
選手村は大会後に改築され、新たに建つ50階建ての高層マンションと合わせて、およそ5,600戸の分譲・賃貸住宅となり、1万2,000人規模の街に生まれ変わる。その街の名は「HARUMI FLAG」

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23日、その暮らしぶりが体験できるパビリオンが公開された。

海老原優香リポーター:
入った瞬間から廊下、広いですね。リビングも見てみると相当な広さです。
バルコニーもあって、一面に広大な海の光も取り込むことができますね。

公開されたモデルルームは、専有面積およそ95平米の2LDK。
リビングと直結した洗面所付きの浴室は、広々としたクローゼットを通じて寝室にもつながっている。

分譲マンションの間取りは2LDKから4LDKで、気になるお値段は5,000万円台から1億円を超える部屋まで、幅広い価格帯を取りそろえる予定。
複数の地元不動産業者に話によると「驚くような価格帯ではない」「お値打ち価格だと思う」ということだ。

課題は交通の便の悪さ

そんな「HARUMI FLAG」に難点があるとすれば、交通の便の悪さ。
街から最も近い都営大江戸線の「勝どき駅」でも、歩いて向かうと約20分ほどかかる。しかも駅まで歩こうとすると、長い橋を渡り、運河を越えなければならない。周辺住民からは「本当に陸の孤島みたいな感じ」「歩いていくのは大変」といった声も聞かれる。

勝どき駅の周辺には、飲食店や24時間営業のスーパーも点在するが、地元の人からは遅くまで営業する店舗を求める声や、人口の増加による混雑を懸念する意見もある。

新たな街の誕生で人口が急増すると、ただでさえ少ない施設が更に不足するのでは。

そうした不安にマンションの担当者は…

将来的には交通網や商業施設なども整備へ

三井不動産レジデンシャル 東京オリンピック・パラリンピック選手村事業部 古谷歩さん:
新設の小中学校もできる予定ですし、商業施設もできます。

「HARUMI FLAG」には、マンションとともにスーパーなどの商業施設や保育施設、介護住宅など、暮らしに必要なものを丸ごと整備する計画。
さらには、新橋や虎ノ門など地域と都心を結ぶバス「BRT」などの交通網も整備される見通しだ。

2020年東京オリンピック・パラリンピックの“住めるレガシー”とも言える、「HARUMI FLAG」。

販売は2019年7月下旬から始まり、入居は2023年3月ごろからの予定だ。

(「Live News it!」4月23日放送分より)