東京などへの「まん延防止等重点措置」適用初日。

都は新たに、飲食店対策の見回り隊を発足させた。

東京都・小池知事「あらゆる場面のリスクを抑え込む。飲食店の皆さんと、あらためて危機感を共有しなければならない」

2人1組の見回り隊は、対象地域を中心に、数万軒ある飲食店を原則アポなしで訪問。

消毒や換気、客同士の距離など20項目を確認し、十分な対策がとられている店舗には、認証を交付する。

12日の国会で、菅首相は、世界が直面する感染状況を「世界規模の感染の波は、わたしたちが想像したものを超えて、厳しいもの」と表現した。

野党との質疑では、こんなやり取りがあった。

菅首相「この重点...、まん...まん延防止重点施策」

立憲民主党・尾辻議員「総理、まん延防止等重点措置です」

菅首相「まん延防止重点措置を...」、「今、まん延防止重点策を講じているところ」

立憲民主党・尾辻議員「驚いている。一度も、まん延防止等重点措置という正確な名称を言っていない。重点施策となったり、危機感がまったく総理から伝わってこない」

その菅首相が視察に訪れたのは、東京・八王子市。
12日から全国で始まった、高齢者へのワクチン接種会場。

そこで聞かれたのは、コロナ禍の不安と向き合う家族たちの切実な声だった。

12日、新たに、306人の感染が判明した東京都。

12日までの7日間平均は、476.1人で、緊急事態宣言の目安となる500人に迫りつつある。

12日から、全国で65歳以上を対象としたワクチン接種がスタート。

およそ3,600万人が対象で、初日の12日は、120カ所で接種が行われた。

八王子市役所では、12日から、市役所の中で、高齢者向けのワクチン接種が始まった。

先週月曜日の5日、わずか20分で予約が締め切られた東京・八王子市。

今回、接種を受けられたのは、その狭き門を突破した人たち。

ワクチン接種を受けた人「(予約が)取れない人がいっぱいいるので、1,950人分の1でしょ。きょうは、孫が(予約を)取ってくれた」

接種を終えた人たちは早速、家族に報告。

ワクチン接種を受けた原村京子さん(80)「ひろし君、30分くらい前に終わりました」

息子「テレビ出てたよ」

原村京子さん「(テレビ)見た? ひろし君」

接種を受けた原村さん。
普段は1人暮らしだが、狭心症の持病もあり、これから1週間、孫の家で過ごすという。

原村京子さんの孫(35)「1人にはしておけないと思って、家族の近くに」、「(1回打ったら安心?)だと思います」

原村京子さん「堂々と会える」

寺崎さん夫妻。
84歳の邦雄さんは午前、77歳の健子さんは午後、ワクチン接種の予約が取れた。

接種を急いだのは、何よりも孫に会いたいから。

見せてくれたのは、1歳7カ月になる康太郎君。

さらにきょう、うれしいニュースもあった様子。

午後に接種した寺崎健子さん(77)「娘が赤ん坊産むの、2人目。7月に。きょう健診行って、女の子ってわかった」

生まれたら、すぐにでも会いに行きたい、2人目の孫。
そのためにも、ワクチン接種を早く済ませたいという。

寺崎健子さん「薬剤師なのよ、娘が」、「(娘が)『ワクチン打たないと孫に会わせない』って」

孫に会いたい一心で、ワクチン接種を急ぐ健子さん。

1人目の孫に会えるのも、2回目の接種を終えてからだという。

寺崎健子さん「会いたいよ~、だって、ばあば、ばあばって」、「こうちゃん、こうちゃんって話して、これ見てかわいいねって」

気になる今後の接種スケジュールを、菅首相は「6月末までには、1億回分のワクチンを届けることが確保できますので、そこはしっかり、1日も早く終えることができるよう、取り組んでいきたい」と明言した。

感染が急拡大する中、ワクチン接種は、まさに時間との闘いとなっている。

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