鳥取市内を走る山陰道の一部・鳥取西道路は約2年前に全線開通して以来、事故が続いている。
特に3月は多発傾向が一段と増している。

3月20日トンネルの出入り口近くに止まる2台の大型トラック。追突事故の現場映像で動かなくなったトラックが道を塞いでいた。
14日は、黒い乗用車がワイヤーロープ近くでおこした横転事故。

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赤木優志記者:
こうした交通事故が相次いでいるのは、鳥取西道路です。この道路は鳥取市街地に接続していて、そもそも交通量が多い区間で、今も絶えず車が行きかっています

鳥取西道路は、山陰道の一部で、青谷ICから鳥取ICまでの約19kmの区間。
2019年5月に全線開通して以来、死亡事故は起きていないものの、毎月10件前後の事故が起きていて、特に3月は15件を超える多発傾向となっている。

鳥取西道路は、同じ鳥取市街地に接続する鳥取自動車道と比べてみても、「異常な事故件数」とまでは言えないが、それでも事故多発傾向の事実は間違いないと言える。

ベテランドライバーと調査

事故多発の要因を探るため、鳥取市内の自動車学校で30年近く指導するベテランの教官に同乗してもらい、鳥取西道路を走ってみた。
走り始めて10分、教官が指摘したのは。

日本海自動車学校・入江孝紀教官:
トンネル開けてすぐに次のトンネルが来る、明順応、暗順応で、速度が一定に保てない状態がたくさんやってくると思う

連続するトンネル。鳥取西道路にはトンネルが8カ所あり、全長19.3kmのうちトンネルが7.4km、実に4割近くを占める。

トンネルの出入り口付近はドライバーにとって無意識に速度が変わるポイント。
さらに日本海に近いため鳥取西道路はトンネルの出口で、横風の影響を受け易く、これらが追突や接触事故につながるという。

日本海自動車学校・入江孝紀教官:
ここのトンネル長いですけど、上り道ですよね、今

赤木優志記者:
今上りですか?

日本海自動車学校・入江孝紀教官:
上ってますね

赤木優志記者:
今上ってる感覚が全く無かった。気づかない内にアクセルを強く踏んでしまっていた

日本海自動車学校・入江孝紀教官:
今度下り道になってます 

赤木優志記者:
上がり道でブレーキ強く踏んだまま差し掛かってしまったら…

日本海自動車学校・入江孝紀教官:
危ないですよね

トンネルの中でのアップダウンは速度の調節が一層難しくなるという。
2月から3月にかけて、鳥取西道路内の事故の発生箇所を記すと、多くの事故がトンネルの内部、または出入口付近で起きている事がわかる。

心理的にも構造的にも事故につながりやすい

こうした構造について鳥取西道路を管理する国交省は。

国交省 鳥取河川国道事務所計画課・高市康寿課長:
この区間は山の張り出しが連続しているような状況なので、どうしてもトンネルなど多くなってしまう。法令に基づいて作っているので、構造的には基準を満たしていて問題ない

また、交通心理学の専門家は、鳥取西道路など比較的新しい道路には事故に繋がりやすい、ある特徴があると指摘する。

日本交通心理学会・島崎敢さん:
新しい道路ということは、高規格で安全な道路だと思う。安全だからスピード出しても大丈夫と思って、スピードが速くなってしまう

国交省は必要に応じて注意喚起の看板を設置するなど、従来からしている対策を今後も続けて行くとしている。

赤木優志記者:
取材の結果、多いトンネルやその中でのアップダウンなど事故を誘いやすい要素がいくつか見られました。春の行楽シーズンに入ろうとする今、道路の状況をドライバーがしっかり把握してハンドルを握る事も大きな安全対策だという事を改めて痛感しました

(TSKさんいん中央テレビ)