岩手県内で3月公表された新型コロナウイルス患者の一部の検体について行われた検査で、8割から変異ウイルスが検出されたことが分かった。
また、4月8日は新たに10人の感染確認が発表されている。
県によると、3月公表された患者の一部の検体を、国立感染症研究所でゲノム解析した結果、40件中31件から変異ウイルスが検出された。
この変異ウイルスは東京や宮城で確認されているのと同じ型で、感染力が高い可能性などが指摘されている海外由来のものとは異なるという。
県は「これまでのウイルスから切り替わってきたとみられる」としながらも「対応はこれまでと変わらずあわてる必要はない」として、基本的な感染対策を呼びかけている。
また、8日は盛岡市と一関市でそれぞれ3人、奥州市で1人など、あわせて10人の感染確認が新たに発表された。
このうち、中部と奥州保健所管内の40代から50代の男性3人は、4月2日と4日に屋外で同じスポーツをしていて、道具の貸し借りなどの接触があった。
また、盛岡市内の教育保育施設のクラスターでは、新たに利用している子供1人と別の子供の保護者1人の感染が確認され、一連での人数は51人となった。
一関市の2人は家族で、このうち1人が感染拡大地域に出かけていた。
この他の3人は、すでに公表されている患者との接触があった。
県内の累計の患者数は732人で、1人が重症となっている。