秋田市の金属工芸作家 林美光さんの作品を集めた展覧会が8日、秋田市のアトリオンで始まった。
この展覧会は、創芸74年を迎えた林美光さんが制作した金銀銅杢目金の作品や、ステンレスを叩いて制作した彫鍛金の作品など55点が展示されている。
金銀銅杢目金は、江戸時代に秋田で生まれたもののその後途絶えた技法で、林美光さんが復活させた。
金・銀・銅の板を重ね合わせ、断面にできる木目のような模様を叩いて伸ばし、大小さまざまな作品に変えていく技術は、長年の経験に裏打ちされたもの。
金属の特徴を感じてもらおうと、金・銀・銅それぞれを使って制作された茶器や小箱も展示されていて、光沢の違いなども楽しめる。
展覧会は、4月14日まで秋田市のアトリオンで開かれている。