「あっかわいい」
「えっかわいい!いいですね、すばらしい」

こちらの女性の「かわいい」が様々なジャンルで大ヒットを生むカギとなっている。 

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ライフスタイリスト 小脇美里さん:
元々CanCamという雑誌の編集者をやっていて、「みんながかわいいと思うものを狙いなさい」って、鍛えられたのが今も活きている

そう語るのはライフスタイリストの小脇美里さん。
最近手がけたのは佐藤健さんの30歳を記念し、俳優デビューから現在までの13年間の活動を集約したアーカイブ本の編集。

実は彼女が手掛けたのは これだけではない。
ハローキティーを大人向けにデザインした、その名も「TOKYO OTONA KITTY」をプロデュースしただけでなく、収納アイテムのおしゃれな使い方の提案。

さらには、ロフトでバレットジャーナルと呼ばれる手帳売り場をプロデュースするなど、 多岐に渡るジャンルでデザインやプロデュースに携わり、それがどれも大ヒットしている。

ライフスタイリスト 小脇美里さん:
元々ものすごくミーハーなんですよね割とみんなが好きなものが好きなんです。だから、みんなが好きなものが好きだっていう自信があるから、自分が好きじゃないなって思ったものは、何かがずれてるんじゃないかみたいな・・・

自他ともに認める一般的な感覚の 持ち主だという小脇さん。
自分の感覚を信じ、消費者目線でプロデュースしていくことがヒットの秘訣になっているという。

小脇さんの名前を一躍有名にしたのが「ラビアンローゼ」のウェディングドレスだ。

ライフスタイリスト 小脇美里さん:
カラードレスって当時、赤・青・緑みたいな原色系のしかなくって、でもそんな色の服って普段着ないじゃないですか

当時、原色が主流だったウェディングドレスに 日本人の肌に合うようにピンクやオレンジなどのパステルカラーのドレスを登場させ、みごと人気商品となった

そんな小脇さんがいま取り組んでいるのが寝具メーカー「西川」のモノトーンでシンプルなリネングッズ。ここにも、小脇さんなりの視点があった。

ライフスタイリスト 小脇美里さん:
寝具で白と黒でパイピングだったんで、死をイメージさせるじゃないけど、そういうのを今までやったことは会社としてないですということで、最初説得するのが大変だった

モノトーンは葬儀を連想させることから、寝具業界では使われることの少なかったデザイン。 
しかし、おしゃれなモノトーン寝具は需要があると小脇さんは考え、開発に至ったという。 

ライフスタイリスト 小脇美里さん:
(メーカーの方は)ずっと同じ商品ばかりやっていると、お客様のために価格を下げたほうがためになるんじゃないかとか、そういうスパイラルに入ってると、みんな他のことに目を向けちゃう。ウチは価格が負けてるんだとか、そいういう方向に話が進んでいて・・・
自分が初めて見た時に、かわいいって思わないとダメだと思うし、かわいいなとか欲しいなって思う感覚がまず最初に出てこなかったら、これは見直したほうがいいかもって思いますね

メーカーの人たちだけでは気づきにくい部分に、外からの目線で消費者の求めるニーズをアドバイスする小脇さん。

ライフスタイリスト 小脇美里さん:
自分がやだなって思ったりとか、こうだったらいいのになって思うことを変えたことが仕事になっているというか、プロデュースのもとになっている

 番組コメンテターの松江英夫さんは 
「共感がひとつのキーワードになっていると思う。最近はこれだけモノがあふれて成熟化している世の中だから、“機能” よりもお互いに通じ合う “感性” が大事になってくる。小脇さんは消費者と同じ感覚をもっている。共感する力をもってプロデュースするから、多くの人たちの気持ちを容易に引きつけられる。共感力がなせる業だ。さらに、感じるモノというのは独りよがりの場合が多いが、他の人(の気持ち)を想像する、その上で同じように感じられる力というのはすごい。最近は消費者も色々なメッセージを発信できるようになっているので、作り手と使い手の垣根がなくなって一体化してきている。だから作る側も使う側の気持ちに立ってモノを作る、これがヒット作を生むポイントの一つになってきているのではないか」とコメントした。

(「Live News α」5月3日放送分)