上越市出身の女性が3月、タイで行われた世界最大級のミスコンに挑戦しました。ウイルス禍で行われた異例の大会で女性が世界に発したメッセージとは…

世界5大ミスコンに数えられる、ミス・グランド・インターナショナル。

外見や内面の美しさだけでなく、平和について深く考え行動できる人を選ぶ大会です。

日本代表に選ばれたのは佐治瑠璃さん。上越市出身の大学院生です。※3月末卒業

【ミス・グランド日本代表 佐治瑠璃さん】

「コロナ禍の難しいなかで世界大会を開催してもらえるのは感謝している。たくさんの人の応援や勇気を胸に、世界大会でいい結果が残せるように全力で取り組みたい」

世界大会の舞台はバンコク。

1カ月にわたる大会では2週間の隔離生活、そして水着やインタビューなど様々な審査があり、なかでも佐治さんが自信をのぞかせていたのが“ナショナルコスチューム審査”です。

【佐治瑠璃さん】

「ナショナルコスチュームについてSNSで発信している出場者がいらっしゃるが、私は驚かせるためにまだ発表していない。ぜひ楽しみにしていてください」

さて、各国のミスたちが隔離生活を送る室内では…

限られたスペースで堂々としたウォーキングを見せるのはインドネシア代表。

ほかにも2分で食事をしたり、メイクを落としてみせたり、60以上の国と地域から集まった代表たちが大会が出す課題に沿って動画を次々と投稿していきます。

実は、この隔離生活も審査の対象。

“いいね”の数が評価に反映されるとあって熱いバトルが繰り広げられました。

そして隔離期間があけた3月15日…

【記者リポート】

「世界各国から集まった代表が集い、非常に華やかな雰囲気です」

ようやく各国代表が勢揃い。本格的な審査が始まりました。

佐治さんが一番のアピールポイントと話していたのが“自身のルーツ”です。

【佐治瑠璃さん】

「私は心の平和は人類の平和であると信じています。私は1300年続く神社の家系で育ちました。私は日本が長い間培った文化を世界の舞台で発信し、日本人が受け継いだ心と感性を受け継ぐシンボルとなります」

神社の家系で生まれ育ち、大学院で神道について学んだ佐治さん。

女性宮司を目指しながら日本の文化に触れることで、平和について考えるようになったと言います。

【佐治瑠璃さん】

「(神道学を)学ぶなかでお互いの文化を知り尊敬しあう、お互いを思いやる。日本人誰もが持っている考えだと思う。それを世界の方に発信できたら」

そんな佐治さんのふるさと、上越市。

柿崎区の圓田神社をはじめ、上越市や柏崎市にある神社約50社を佐治さんの先祖が代々守ってきました。

【圓田神社 筆頭総代 太田健一さん】

「(瑠璃さんは)正月はずっと宮司と一緒にお勤めされる。一生懸命だし、気持ちも穏やかで、さすがだと思っている」

約50社の代表を務めるのは母の雅代さんです。

平和のメッセージを発信する大会への挑戦に、娘の成長を感じていました。

【佐治さんの母・雅代さん】

「人々の平和、心の安寧を望むという考えのもとで神社・神道は成り立っている。それを心身ともに取得したのではないかと心強く思った」

Q.瑠理さんはどんな娘

【佐治さんの父・力さん】

「こつこつやり続けるタイプ」

【佐治さんの母・雅代さん】

「目標が定まると努力を惜しまない」

努力家でチャレンジ精神旺盛。さらなる美を目指し、世界大会に向けて数多くのトレーニングに励んできました。

その世界一を決める大会もいよいよ終盤に。

得点配分の大きい水着審査では15cmのハイヒールを履いて5連続ターン!会場から拍手が沸き起こるなど、厳しいトレーニングの成果を発揮しました。

また佐治さんが本番まで内緒にしたいと話していた“ナショナルコスチューム審査”では、ついに秘密のベールに包まれていた衣装の全容が明らかに…!

こけしがロボットに変化する、日本の伝統と現代を表現したユニークな衣装は見る人を驚かせました。

そして迎えた大会最終日…

華々しいショーを終え、最初に発表されたのが“ベスト・ナショナルコスチューム賞”です。

【司会者】

「ミス・グランド・ジャパン!」

佐治さんが秘策と語っていたナショナルコスチュームで特別賞を獲得!

その後もトップ20にランクインする健闘を見せました。

大会は黒人への人種差別撤廃を訴えたアメリカが優勝。こうして佐治さんの世界への挑戦が幕を閉じました。

【佐治瑠璃さん】

「達成感でいっぱい。とてもうれしい。各国の行き来が難しいなかで世界中から集まった仲間とともに一つの目標に向かって取り組むことができのは、自分自身の大きな経験」

「新潟の皆さんお元気ですか?雪はとけましたか?少しずつですが新潟のために、日本のために何か恩返しができたらと思います。これからも応援お願いします」

4月から神社の神職として働く佐治さん。

世界の舞台で得た自信と経験を生かし、新たなステージに進みます。