厚生労働省の職員が23人という大人数で行っていた送別会で、新たな事実が発覚した。こともあろうに、わざわざ深夜まで営業している店を探して予約していたことがわかった。

厚労省23人深夜の送別会

田村憲久厚労相(56)はひたすら頭を下げる一日となった。

田村厚労相:(午前9時半すぎ)
私からも深くお詫び申し上げます。申し訳ありません。

この記事の画像(14枚)

理由は厚生労働省で、高齢者医療などを担当する老健局の職員23人が東京・銀座の居酒屋で開いた送別会だ。

先週3月24日、送別会は午後7時過ぎから始まり、時短要請の午後9時を過ぎても続行。参加者のうち十数人は日付が変わる午前0時直前まで飲食をしていたという。

送別会は地下鉄銀座駅から徒歩3分のところにある居酒屋で行われた。

会場は黒豚のしゃぶしゃぶが売りの居酒屋。その様子をとらえたとみられる写真には小さなテーブルを3人が囲み、マスクなしで談笑する参加者の姿があったという。

田村厚労相「常識を逸する行為」

今回の送別会は政府が発表した感染リスクが高まる5つの場面のうち3つに該当。
田村大臣は早急に関係者を処分する考えを示した。

田村厚労相:(参院厚労委)
緩みがあったとしたらこれは言語道断であります。国民の皆様方から見れば、常識を逸する行為であった。

厚労省の老健局の局長は、職員が午後11時まで営業している店であることを確認した上で予約をしたことや毎月積み立ててきた給料の一部を会費に充てたことなどを明かした。

今回の事態に与党からも批判の声が上がっている。

自民党・世耕参院幹事長:
はっきり言って怒りに震えました。

公明党・山口代表:
わが耳を疑うくらいびっくりしました。考えられないことであります。

野党は田村厚労相の監督責任も追及する構えだ。

立憲民主党・安住国対委員長:
国民に非常に自粛を強いておきながら、自分たちは銀座で23人で大宴会かよと。自分たちが自ら破っていたら政府を誰も信用しなくなるんじゃないですか。

「許せない」我慢の国民怒り

街の人もあきれ顔だ。

50代:
自分たちが(自粛を)言う側なのに、何をやってるの?まず自分たちが行動してみせないと。ちゃんとやってる私たちは何?

20代:
我慢している身としては許せないという思いはあります。

話を聞いたのは東京・銀座の日本料理レストラン『GINZA KUKI』。
午後9時以降の客への対応について苦しい胸の内を明かす。

GINZA KUKI・永井清文アシスタントマネージャー:
事前にお会計をいただいてスムーズに時間通りにご退席いただけるようには私どもも心がけておりますが、実際になかなか席を立たないというのがあります。切に訴えるしかないと思っておりますが、(厚労省職員の会合は)残念としか言いようがないです。しっかり考えて行動してほしいと思います。

国民に自粛を呼びかける側の対応が改めて問われている。

(Live News it!3月30日放送分より)