師走の風物詩「予算編成」

今週の平井事典は、「予算編成」。
師走の風物詩だ。

実は予算編成といつも一緒にやってるのが税制改正だ。
来年度、国から出るお金を決めるのが予算編成。
国に入って来るお金を決めるのが税制改正。
この2つは「対」なのだ。

「出」と「入」は同額に

だけどおかしいのは予算は100兆円なのに税収は60兆円しかない。足りない分は国債を発行する。つまり借金をしてる。毎年40兆円も。

そんなに借りてるから、日本は経済規模に比べて借金が世界で一番多い国だ。

予算編成は「ほしい」各省庁が「あげたくない」財務省と丁々発止の戦いを毎年繰り広げる、税制改正は自民党税調でプロの議論が行われる、ということになっている。

だけど足りなきゃ借りればいいんだったら誰でもできるよ。まず出入りの数字を同じにすることを政治家はやらなきゃいけないんじゃないの?

【執筆:フジテレビ 解説委員 平井文夫】

平井文夫
平井文夫

言わねばならぬことを言う。神は細部に宿る。
フジテレビ報道局上席解説委員。1959年長崎市生まれ。82年フジテレビ入社。ワシントン特派員、編集長、政治部長、専任局長、「新報道2001」キャスター等を経て現職。