全国にとどろく「軽井沢」の名称を巡って、町が頭を悩ませています。長野県軽井沢町は、他の市町村の企業や商品などに使う際は「誤解」を生まないよう配慮を求めたいと、会見を開きました。
軽井沢町・藤巻進町長:
「『シャンパン』は『シャンパーニュ地方』で作られたものしか言えないですよね。地名は商標登録できないので勝手に使える。使いたい放題」
会見でこう切り出した軽井沢町の藤巻進町長。テーマは「軽井沢」の名称です。
町によりますと、歴史的に軽井沢の名が定着していない近隣市町村の地域に「軽井沢」と名のつく事業所が59社もありました。
さらに、町や観光協会にはこんな苦情が寄せられているということです。
軽井沢町・藤巻進町長:
「軽井沢〇〇という宿泊施設に予約して軽井沢駅に降り立って、タクシーで行ったらとんでもなく遠かったとか」
町が挙げた具体例は他にも。
・「『軽井沢』と名の付く自動車学校の合宿を予約し軽井沢駅で降りたら、辿りつくのにとても時間がかかった」
・「『軽井沢支店』なのに軽井沢町になかった」
など…。
町長は、商品での使用は把握しきれず「消費者に誤解を生む」と戸惑いを見せました。
「軽井沢」という言葉が持つ非日常の響き。町は、ブランド価値を守るためにも、町内に事業所などがない企業や商品に使う場合は、「最大限の配慮」を求めています。