アメリカ戦略軍のハイテン司令官はカナダで開かれたフォーラムで「トランプ大統領による核攻撃命令が違法だと判断すれば別の選択肢を提案する」との考えを示した。
その上で「違法な命令に従ったら残りの人生は刑務所行きだろう」と述べたとのことだ。

日本は防衛上、アメリカの核を含む「拡大抑止力」を重視している。
アメリカ議会では大統領の核兵器を発射する権限について公聴会が開かれ、議論が41年ぶりに始まった中でのハイテン司令官の発言ということもあり、日本としても注視すべき状況だ。

アメリカの核抑止力の中身も変化している。
写真の戦略爆撃機のB-52H、B-2A、B-1Bのうち、北が最も恐れる爆撃機と言われているB-1Bについては米国×ロシア間でかわされた2011年2月発効の「新START」条約に準じて、完全に核爆弾や核弾頭のあるミサイルの運用能力がなくなったとされている。

さらに今回アメリカのシンクタンクFASのリポートによると、速度が速くなくステルスでもないB-52Hを敵の真上に行かせての爆弾投下は、撃墜される可能性がありもはや難しいとの判断で、上空から標的の上に投下する核爆弾搭載をやめたとのことだ。
日本がアメリカの核を含む拡大抑止を自国の防衛のため重視するなら、核抑止の中身の変化にも敏感になるべきかもしれない。

(文責:松島 スタッフ:能勢・北原)