9月15日の火星12型弾道ミサイルの発射以来この2か月間軍事挑発を行っていない北朝鮮だが、15日付けの労働新聞は金正恩労働党委員長がトラクター工場を視察する様子を報じた。

金委員長は「トラクターは経済強国への近道を開いた戦車であり、前途を阻もうと奔走する敵に強い打撃を与えた」と述べていて、経済活動に関する視察をアピールすることで北朝鮮が経済制裁に動じない姿勢を鮮明にしている。

ところで北朝鮮は、ある程度の不整地を走れる農業用トラクターを小型の多連装ロケット砲牽引にも使用していて、2013年9月の軍事パレードの映像でもその存在が確認できる。(写真下)

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林の木立の間に多連装ロケット砲を隠すのにはちょうど良い装備ということだろう。
金委員長は「戦車」という表現を使っているが、このように北朝鮮はトラクターを軍事的に使ってきたわけで、今回、金委員長が視察したトラクターも用途は経済建設だけではなく、軍事的装備としても使われるということかもしれない。

(文責:松島 スタッフ:能勢・北原)