アジア歴訪中のトランプ大統領は8日、韓国から中国へ移動した。
アメリカ大統領の移動に使うヘリコプターは、大統領が搭乗した状態の時に「マリーン1」と呼ばれ、日本では「VH-3D」(タイトル写真下)という機種が使われていた。
一方、韓国内での移動にあたってはマリーン1に新型の「VH-60Nホワイトホーク」(タイトル写真上)を使用。軍用ヘリとしては珍しい観音開きの分厚いドアが特徴(写真下)だ。

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航空軍事評論家の石川潤一氏によると「この分厚いドアは防弾。VH-60Nは機首の下から丸い装備が飛び出しているが、これは気象レーダー。日本で使ったVH-3Dと違って気象の変化に素早く対応できる。ただし居住性はVH-3Dの方が上なのでトランプ大統領はアメリカ国内の移動でもVH-3Dを使うことが多いようだ」とのこと。
予備機を含め、わざわざ別の機体を用意した意味は、韓国国内での移動にあたっては居住性よりも警護をさらに優先すべきとの判断があったということだろうか・・・


トランプ大統領は韓国で一泊のあと中国に移動しているが、日本・韓国と違って中国はアメリカの同盟国ではない。
アメリカ大統領の移動手段はアメリカの軍事機密の移動手段でもあるわけで安易に軍事機密を持ち込むわけにはいかないが、かといって相手国側の移動手段を使うとするとアメリカ側の厳重なチェックが必要になってくるだろう。
トランプ大統領がVC-25要人輸送機(大統領搭乗時のコールサインは「エアフォース1」)を降りてくるのを待っていた中国のオートバイ部隊には「中国武警」というという文字。(写真下)

これは1980年代に中国人民解放軍から独立した中国流の警察軍組織で、大統領移動の護衛にあたっていた。
肝心な大統領自身の移動に使用していたクルマはどうだろうか・・・来日時の画像と比較してみると、

クルマは来日時と同じもののように見える。
だとするとアメリカ本国から持ち込んだ車輛、「ビースト」と呼ばれる装甲リムジンと思われる。
日本、韓国のように移動用ヘリを持ち込んだかどうかはわからないが、軍事評論家の宇垣大成氏によると、アメリカ大統領が中国にマリーン1なるヘリを持ち込んだ前例はないとのことだ。

(文責:松島 スタッフ能勢・北原)