米空母「ロナルド・レーガン」参加で行われている米韓演習と並行して、ソウル郊外で開催中の「国際航空宇宙・防衛産業展示会  ADEX2017」。
会場ではアメリカ空軍の最新鋭ステルス戦闘機F-22Aラプターが空中での高度な機動性を披露した。

F-22Aラプターは、空中戦を重視して設計されている。
例えば翼だけではなく噴射口の向きを変えることで、空中で急激に向きを変えることや短距離での離着陸を可能にしている。
リヒートせずとも超音速巡航し、垂直上昇できるのはエンジンが強力だからだ。
ステルス性を重視しているので空中戦用の空対空ミサイルや爆弾を、すべて機内に収納して必要な時だけ蓋を開けて発射できる構造になっている。今回のデモンストレーション飛行では低空で蓋を開閉する様子をメディアに公開してくれた(タイトル写真)。

さて興味深いのは機体の下に、ちょこんと飛び出している装置(写真下)だ。

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これはレーダーの反射装置(リフレクター)で、地上の味方の管制用レーダーに写るためのものだという。
だから、例えばどこかの国の地上レーダーがF-22Aの機影を捉えたとしても、それはこのリフレクターによって「見えるようにしている」からだということになる。
そして万が一の有事の際はこのリフレクターは動作を停止し、F-22Aラプターはそのステルス性能をフルに発揮することとなる。
また同時にリフレクターが作動していない時に管制レーダーから機影は完全に消えるのか・・・というステルス性能のレベルや対応方法を敵に解らせないという意味もあるのだ。

いずれにせよ、米韓合同軍事演習と同時にこの展示会を開催する意味は、見えないはずのステルス機を使って見せる抑止を実行しているということだろう。
(文責:松島 スタッフ能勢・北原)

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