長野県軽井沢町にある、軽井沢高原教会。冬の軽井沢は、空気がすんで星がきれいに見える。
12月に楽しめる「星降る森のクリスマス」は、ランタンキャンドルの暖かな光が森の中にたたずむ教会をやさしく包む。

 
 
この記事の画像(8枚)

伝統を受け継ぐ、開かれた教会

「星降る森のクリスマス」は、教会誕生当時街灯の無かった軽井沢の町中を、宣教師たちがランタンを灯して歩いた風習を受け継ごうと2004年に始まったものである。

 
 

軽井沢高原教会は、大正10年に材木小屋で行われた「芸術自由教育講習会」が原点。多くの文化人などが集い、「遊ぶことも善なり 遊びもまた学びなり」という理念が生まれ、思想や宗教にとらわれない交流の場として愛されてきた。

大正10年の風景
大正10年の風景

誕生当時から引き継がれる、[誰にでも開かれた場所]であるという精神のもと、今も結婚式や観光地として多くの人が訪れている。

 
 

敷地内に散りばめられたランタンキャンドルは、毎日約50人のスタッフが15時から1時間ほどかけ準備する。ランタンを置く場所はその日により変わるため、一つとして同じ風景はない。

 
 

週末やクリスマスの夜などは、ランタンキャンドルを手に森を散策、大切な人とひとつのランタンを持ちながら楽しむことができる。普段手を繋ぐ事のない人たちもここでならと手を繋ぐ方も多いという。

森のなかに置いてあるベンチに腰掛け、ゆっくりと全体を見渡すと森に溶け込んだような気持ちになる。

 
 

送る相手を想いながら字を綴る時間

メールやSNSで簡単に言葉を伝えることができる現代。時間をかけて手紙を書く機会も少なくなった。教会の中では、オリジナルのクリスマスカードを通し、相手を想いながら字を綴る時間を楽しめる。

今年も多くのクリスマスカードが大切な人々に届けられていく。

 
 

「星降る森のクリスマス」 2019 12/1〜25 18:30〜21:00まで

軽井沢高原教会公式HP
https://www.karuizawachurch.org/


報道・情報技術部
カメラマン 二日市 匡男
 

撮影中継取材部
撮影中継取材部