カピバラというと、この季節、温泉に浸かって気持ちよさそうにゆったりくつろいでいる姿がすっかりおなじみになっているだろう。

そんな私たちのイメージをひっくり返すような動画が話題を集めている。
それが、こちら!



カピバラがガチで水槽の中を泳いでいました!

というコメントとともに、じん☆こな(jinsei_Konata)さんが21日に投稿したのは10秒の動画。そこでは、普段のんびりした印象のあるカピバラが水中をスイスイと泳いでいく姿が!特に水底を蹴って伸びるように泳ぐ姿は優雅ですらある。

カピバラの意外な一面に、「カピバラの本気ですね」「水辺でチャポチャポしているだけだと思っていたけど、こんなに軽やかに水中を駆けるとは」「カッコいい! 初めてこんな姿を見ました」などという、驚嘆をあらわにしたコメントが集中し、約1.3万件のリツイートと、約3.6万件のいいねを集めている。(12月25日現在)

このカピバラを飼育しているのは「栃木県なかがわ水遊園」。
県内唯一の水族館で、300種2万尾の魚たちを飼育。県内にある那珂川の源流から下流までの自然と大河アマゾン川を再現している、日本でも珍しいという淡水魚の水族館だ。今回注目を浴びたカピバラは、オスの茶々丸(7)といい、食いしん坊で泳ぐことが大好きなのだという。

カピバラを見る目が大いに変わってしまいそうだが、こんなに泳ぎが得意だったのか?それならなぜ優雅な泳ぎを普段披露してくれないのだろうか? 担当者に話を聞いた。

「暑い時、目立ちたい時に泳ぐことが多いです」

ーーカピバラだが、地上と水中、どちらで生活している時間が長いの?

地上の方が長いです。

ーーでは、どういうときに泳ぎをみせるの?

暑い時、また目立ちたい時に泳ぐことが多いです。

茶々丸でいいますと、魚たちへの「スポットガイド」というえさやりの時間が1日1回ありますが、多くのお客さまがその見学で集まる時間帯に登場する(泳ぐ)ことが多々あります。

カピバラの泳ぎは「大人が歩くくらいの速さ」

ーーカピバラはどうやって泳いでいる?

手足についている「水かき」を使って、犬かきをして泳いでいます。

ーー水底を走っているようにもみえるが、泳ぎは速い? 普段どのくらいの速さで泳げる?

とても速く泳いでいるように見えますが、実際はそれほどではありません。大人が歩くくらいの速さでしょうか。

ーー投稿映像では俊敏に動いているが、何をしている時の動き?

水中を散歩していると思われます。

ーーところで、カピバラは水中で主に何をしている?

散歩が主になっています。

ーー水中で何か食べたりするの?

水草を食べることがあります。

カピバラの泳ぎを普段見ない理由とは?

地上で生活している時間の方が長いというが、あれだけ動けるのなら、カピバラは本当は水中に適した生き物だったりしないのかという疑問についても聞いてみた。

ーーなぜカピバラは水の中でこんなに俊敏なの? 実は水中に適していたりする?

カピバラは、そもそもアマゾン川に生息し、敵から身を守るために水中へ逃げる動物なんです。そのため、先ほどもお話ししたように手足に水かきがついており、泳ぐことも得意です。

ーー普段泳いでいる姿を見ないが、それは何か理由があるの?

カピバラが自然界において泳ぐ目的は、敵から身を隠すために水中に入るためと考えられます。

普段泳ぐ姿が見られないのは、自分が今いる環境でそれほどの身の危険を感じないことと、泳げる環境が整っていないことではないかと思われます。なお、満腹だと動かず、寝ていることが多いです。

ーー最後に、今回の動画に大きな反響があったことについて感想を?

嬉しい限りです! 2020年はネズミ年(カピバラはネズミと同じげっ歯類に属する)なので、来年の主役となれるよう活躍してほしいですね。

華麗な水中の動きで私たちを今回驚かせてくれた茶々丸だが、気温が上昇する夏場と朝一番に泳ぐことが多いそう。ただ、泳ぎを見られるかどうかは、“茶々丸の気分次第”だとのこと。

「栃木県なかがわ水遊園」を訪問した際には、茶々丸の泳ぎをひと目見たいものだが、温泉でくつろぐカピバラと華麗に泳ぐカピバラ、あなたはどちらが好みですか?

画像提供:「栃木県なかがわ水遊園」

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