横須賀を母港とする空母ロナルド・レーガンが10月2日、3年ぶりに香港に寄港した。
外からは見えない格納甲板ではなく、飛行甲板の上にF/A-18戦闘攻撃機など艦載機を、いかにもアメリカの打撃力を見せつけるかのようにずらりと並べている。

アメリカの空母はそれ自体は大型対艦ミサイルや大型対空ミサイルを持っていない。従って一隻の状態だと、攻撃機から放たれ洋上ぎりぎりを飛行して艦の側面を攻撃してくる巡航ミサイルや、潜水艦からの魚雷などへの対応は空母単独では難しい。
そこで洋上で行動する場合は、イージス艦や潜水艦と「空母打撃群」という艦隊を組んで行動する。
空母ロナルド・レーガンは同じく横須賀を母港とするイージス艦と艦隊を組むことが多いが、今回最も興味深いことのひとつは、空母を守る随伴艦が横須賀を母港とするイージス艦ではなく、ハワイを母港とするイージス艦「チェイフィー(写真下)」だったことだ。

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これは、アメリカの艦隊が必要に応じていつものメンバーではなくても「空母打撃群」を柔軟に構成できることを示したということだろう。

空母打撃群司令官のダルトン少将は今回会見で、「米国をはじめ同盟国である日本や韓国の防衛に努める」と明言し、ミサイル発射と核開発実験を繰り返す北朝鮮をけん制している。
空母ロナルド・レーガンは今月中旬に米韓合同演習を朝鮮半島近海で行う見通しだ。

昨年、アメリカはニミッツ級空母の7番艦「ジョン・C・ステニス」の香港寄港を求めたが、南シナ海問題の影響からか中国政府に拒否されている。
今回は一転して中国が認めたわけで、中国があえて北朝鮮への不快感を示すために寄港を認めたのかもしれない。
北朝鮮の孤立化がすすんでいる。


(文責:松島 スタッフ:能勢・北原)

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