北朝鮮による6回目の核実験などへの対抗措置の一環として、韓国空軍は12日タウルス巡航ミサイルの発射試験を行い、成功した。
KEPD350Kという名前が付いている「タウルス」はドイツ製の空対地巡航ミサイル。これは昨年10月に韓国に引き渡しが始まったばかりのミサイルで、今回の試験では写真(上)のF-15K SLAM-EAGLE戦闘攻撃機に搭載、実施された。
タウルスは射程500㎞程度と言われているミサイルで、黄海の上空から発射、およそ400㎞先にある標的に命中させている。

この記事の画像(4枚)

「タウルス」を搭載したF-15Kに随伴飛行する別のF-15Kが撮った映像では左翼に搭載された様子がはっきり確認できる。
「タウルス」は空中から発射されたあと翼を広げ、海上や陸地ぎりぎりの低空をGPS誘導でジェットエンジンにより亜音速(マッハ0.65~0.9)で飛行、標的の直前で急上昇し、ほぼ垂直に降下して標的を叩く。
ステルス性も高く、また地球は球形なので水平線の向こうにミサイルが現れるまで敵レーダーには感知されにくい。

小島の上にある標的に命中する様子が様々なカメラと様々な角度で記録されているが、下の写真左は発射された「タウルス」に内蔵されたカメラが命中の瞬間までを追っている画像、右は実際に命中する直前の画像だ。

命中精度をみせつけるためもあるのだろう、この発射試験では弾頭には爆薬を詰めていなかったとのこと。
実際は標的である地下にある施設や倉庫などに上空から垂直に突き刺さり、先端の爆薬でコンクリート等でできた壁を貫通、さらに深く突き刺さったところで後部にセットされた爆薬が爆発するという強力な2段がまえの破壊力を有している。
この韓国軍による初の発射試験は、北朝鮮に対するけん制と同時に北朝鮮の核施設やミサイルに対する先制攻撃能力があるとうことを示したものともとれる。
韓国はさらにこの「タウルス」を170発から180発導入する見込みだ。

↓Twitterの【公式】アカウント「能勢伸之の週刊安全保障」はじめました↓
https://twitter.com/nose_anpo
(文責:松島 スタッフ:能勢・北原)