北朝鮮による6回目の核実験を受け日本時間12日朝、国連安全保障理事会は9回目の北朝鮮制裁決議を全会一致で採択した。
近年1~2か月を費やしてきた対北制裁交渉だが、日米は迅速な対応を強く主張、核実験からおよそ1週間後のスピード採択となった。
今回の制裁決議案はアメリカが作成したものだが、アメリカが当初主張していた石油の全面禁輸や金正恩委員長の資産凍結などは盛り込まれていない。
しかし北朝鮮への原油の供給、販売、移転の年間上限量を過去12か月の総量とすることを決めている。

ここでしっかり注目しておきたいことは、原油が制裁対象になるのは今回が初めてだったということだ。このほか石油精製品の年間上限量を200万バレルに設定ということもあった。
さらに今回の北朝鮮制裁決議で目立つのは、油田ではなくガス田の副産物である「コンデンセート=超軽質原油」と「天然ガス液」が全面禁輸となったこと。
これはガソリンや灯油の原料となるという。

ガソリンや灯油の原料を禁輸とすることで対韓国軍の圧力となるであろう例をあげてみよう。

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写真の機体は北朝鮮軍のアントノフ2型。
レーダーに映りにくいように低空を飛ばし、破壊活動をするパラシュート部隊を降下させる時に使っている装備。大型の複葉機(主翼が2枚)で、これがガソリンエンジンのようだ。
ガソリンや灯油の原料禁輸は、軍民問わず北朝鮮国内の航空機やクルマの動きに影響が出ることが予想される。

(文責:松島 スタッフ:能勢・北原)