9月10日(日)に行われた青森県・三沢基地の一般公開に、アメリカ空軍のB-1B爆撃機が10年ぶり、そして海兵隊のF-35Bステルス戦闘機が初めて展示された。
三沢基地周辺は前日の土曜日から北朝鮮が最も恐れるB-1Bの到着を見ようという航空ファンであふれていた。(写真下)

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10年前のB-1Bとの最大の違いは機種の下についている黒い突起、「スナイパーポッド」だ。内蔵された赤外線カメラなどで標的位置を正確に捉えてレーザーを当て、レーザー誘導弾を発射してピンポイントで着弾させる。三沢基地ではB-1B搭載の各種爆弾やミサイル、その爆弾を積む胴体下部の「爆弾倉」も開かれて中が見られるようにして一般公開された。

また、機体だけでなくスナイパーポッドで誘導するレーザー誘導爆弾や、重さが900kgもあるというGPS誘導爆弾、爆弾倉の中にあるロータリーランチャーから発射されるステルス巡航ミサイルのJASSM(ジャスズム)、敵のレーダーからは爆撃機や戦闘機のように感知されるデコイ、いわゆるおとりの役割をはたすMOLD(モルド)といったミサイルや爆弾も実物が展示された。

初公開となった米海兵隊のF-35Bは、ほぼ垂直に近い形で離着艦できるので、空母のような広い甲板を必要としない機動性抜群のステルス戦闘機だ。ボディに内蔵されたラダーを使ってパイロットがコックピットから降りるパフォーマンスもあった。

さらに下の写真、EA-18Gグラウラーも公開された。

こちらはステルス機とはまったく逆に電波を出しまくって敵のレーダーをかく乱し対空ミサイルを撃てないように…つまり敵レーダー基地を「無力化」する役割をはたす電子戦機。その間に、前述の爆撃機や戦闘機が敵地を叩くというシナリオだ。

さてここで三沢にB-1Bを着陸させた意味を考えてみよう。

もちろん展示のためなのだが、ただ、三沢から北朝鮮までの距離はグアムから北朝鮮までの距離の半分に満たない。しかも三沢基地にはB-1Bに搭載、補給可能な爆弾やミサイルがある。

北朝鮮はグアム周辺に弾道ミサイル「火星12型」を発射すると言ったわけだが、アメリカ軍にすればB-1Bを運用できるのはグアムだけではない、もっと朝鮮半島に近い三沢からも運用できるということを示したのかもしれない。

(文責:松島 スタッフ:能勢・北原)