北朝鮮は9月3日、6回目の核実験を行い、ICBM搭載用の水爆実験だったとしている。それにともない画像を公開した。

まず昨年3月に公開した画像から見てみよう。↓

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昨年公開されたこの銀色の球体は爆縮型の原爆計画を示している。

それに対して、今回9月3日に北朝鮮が公開した画像に映っている装置はまったく形が違っていて、ひょうたん型をしている。↓

軍事評論家の岡部いさく氏に、この外形に当てはまる図を描いてもらった。

岡部氏によるとこの形状はブースト型の原爆(下図:プライマリー)を起爆に使う核融合爆弾、すなわち「水爆」ということになるという。↓

しかも、弾道ミサイルの弾頭のカバー:ノーズコーンと一緒に映っている画像や「火星-14」と書いてある弾頭の透視図にこの「水爆」が仕込んであるイラスト(下記モニタ内)もあった。加えてこのノーズコーンに装置をはめ込んでいる画像、装置からケーブルがのびている様子をおさめた画像も公開されている。

それでは、この公開された画像の装置は3日の核実験に使用されたものだったのか?

まず、公開された画像は、完成された本物の核爆発装置かはわからない。

この画像を公開した日に、「昨年と比較して一気に10倍以上のエネルギー」(日本の気象庁発表)での核実験があったとすると、今後空気中に散った浮遊物質を集めて分析することで、原爆にはない重水素やリチウムを内蔵する水爆だったかどうかがわかるかもしれない。

ただ、これが水爆による核実験だったとしても本当に3日に公開された「ICBMの弾頭に入る小型化に成功した、水爆らしきもの」の爆発だったかどうかはわからない。

北朝鮮側としては画像公開で謎解きをさせ、火星14型の弾頭に搭載する水爆実験に成功したということを世界にアピールしたいという意図が見える。


(文責:松島 スタッフ:能勢・北原)