アシスタント・千代島瑞希
ゲンちゃん(中谷元・前防衛相)はアメリカのミサイル防衛局が「極超音速弾頭」対処を始めるということをどう評価されていますか? というか「極超音速弾頭」ってなんなんですか?

中谷元・前防衛相
これは音速の5倍を超えるスピードで飛んできて、しかもミサイルの防衛網を突き破って破壊するという新兵器なんですね。アメリカも中国もロシアも研究をしてきているんです。アメリカは2010年、11年と実験して失敗しましたがようやく飛行には成功しました。用意して来た図をご覧ください。

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これは中国のWU-14の説明図ですが、まず弾道ミサイルで発射するんです。
ところがミッドコースの一番頂点に行った時に弾頭が分離して、あとは飛行機のようにふわふわっと飛んで行くんで弾道の予測がまったくできません。そういう仕組みでミサイル防衛網をかいくぐり、突破して最後に弾頭を発射するんですが、そうなるとTHAADとかイージス・アショアとかを用意しようとしていても、さらにそれをかいくぐって来る可能性のある弾頭ということです。

千代島
そうすると日本も極超音速弾頭への対処を視野に入れなければいけないのですか…

中谷・前防衛相
そうですね。その前にアメリカの研究でIAMD ( Integrated Air and Missile Defence ) という防空も、巡航ミサイルも、弾道ミサイルも対処するシステムと一緒に研究しなければいけませんが…能勢さんコメントありませんか?

能勢伸之・解説委員
極超音速弾頭について、ついにアメリカも対処の研究開発に入るとなると、アメリカが自分たちで極超音速弾頭の試験用のものを作るのかなと。その想定がどうなるかということですが、以前アメリカはマッハ20以上のものを想定しようとしてうまくいかなかったんですよね。アメリカはどのあたりを想定して、その迎撃を考えるのか…

中谷・前防衛相
アメリカは莫大な予算の投入が決定し、2020年に形にしたいとしています。

能勢解説委員
ロシアが新しいICBMで極超音速弾頭を使うかもしれないと言われていています。

軍事評論家・岡部いさく氏
しかしアメリカのかかげた2020年というと、もうあまり時間がないですね。

能勢解説委員
ということはロシアの配備に合わせようとしているのかもしれないです。



(文責:松島 スタッフ:能勢・北原)