能勢解説委員:今、自民党では「弾道ミサイルに関する検討チーム」で作業をしておられるんですよね?そして中谷・前防衛大臣もそのメンバーでいらっしゃる…

中谷元・前防衛大臣:幅広い分野で、たとえば今日最初に早期警戒衛星の話が出ましたけれども、早くミサイル発射等の情報を探知するにはどうしたらいいのかということ、あるいは「迎撃」つまり途中で撃ち落とすにはどうしたらいいのか、はたまたそれ以上の状態の時にどう反撃したらいいのか、それはひとつの抑止力なんですけれどもね、これはやはり日米の安保体制の中で日本の防衛を考えていますので、それどういうふうに考えていくのかということです。
ちょうど韓国もこういったミサイル防衛を考えていまして、3つの柱があるんですね。
ひとつは「探知」、ひとつは「迎撃」、でもうひとつは「反撃」。まさに日本もこういった3本柱の中でどのようにして国民の命を守るかという観点で検討しています。

能勢:その検討していらっしゃる文書は政府に提出されるんですか?

中谷・前防衛相:はい、とりまとめをしたら当然提言をしますけれども慎重に深く議論をしている最中ですから、どう取り扱うのかはまだ検討中です。単に軍事的な見地だけではなくて国家としてどう対応するかということですから、外交も要素ですし日米協力の中でどうするかという見地も必要ですからね。非常に奥の深い議論だということです。

小山ひかる:元ちゃん(中谷・前防衛相)は弾道ミサイルや巡航ミサイルに対応するシステムについてこれまでいろいろな発言をしてきましたけれども、検討チームの提言ではどうなるのかを具体的にお聞きしたいと思うのですが…

中谷・前防衛相:ひとつは「DWES」ですね。これは日米でどのように飛んできたミサイルに対応するのか、今は北朝鮮が成功している試験は4発同時発射ですが今、日本にある迎撃システムはイージス艦においてのSM-3です。これを高度化する。
また今のイージス艦4隻体制を8隻体制にします。一方アメリカもイージス艦の配置をした場合に、それでは日米でどのように効率的に運用するかということになり、今アメリカではそれを瞬時に判定する「DWES」というシステムができている。こういうものと日本とをどういう風にからめていくかという、システム運用というも大事な視点ですね。

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小山:今日もご出演いただいている岡部いさく先生が書いてくださったイラストの説明ですね。
相手のミサイルとの距離やこちらの残りの迎撃ミサイルの数などの条件をもとに、あなたはこのミサイル、あなたはこのミサイルを迎撃しなさいということを瞬間で判断・指示を出して「無駄撃ち」を少なくする。そのシステムが「DWES」。

中谷・前防衛相:そうすると同時にたくさん飛んできても、それぞれが対応できますので、より重層的に対応できます。
それから今は2層体制なんですね。これともうひとつはPAC-3で、これも高度化しますから。
その中間にあるのがTHAADとイージス・アショアで、3層で守れるようにするんですけれども、それについて情報交換をしているというところです。

能勢:そうするとTHAADとイージス・アショアとどっちを優先するかが気になるところですが…

中谷・前防衛相:これは党で「こうだ」というと政府も困ってしましますから、そういう点は専門的に政府が責任をもってやるべきで、予算も大変かかることでもあり、長期計画の中でどうするかということは政府でしっかり考えてもらいます。
党としてはしっかり方向性と提言として示します。

(文責:松島 スタッフ:能勢・中西・北原)