夏休みの自由研究でおもちゃ作り
力強いスイング!全英優勝 渋野選手の活躍でゴルフが注目される中、紹介するのはゴルフ少年…ではない。
幼稚園児が遊んでいるおもちゃ。よく見ると…積み木に面ファスナーがついている。積み木同士をくっつけて思い思いに組み立てる。
実はこのおもちゃ、鳥取市の小学生がこの夏の自由研究で開発したものでこれから商品化されることになっている。
稲葉山小学校6年 森田輝くん:
こんにちはーよろしくお願いします。
夏休みの宿題に取り組んでおもちゃを開発した鳥取市の稲葉山小学校6年森田輝くん。
稲葉山小学校6年 森田輝くん:
積み木づくりとかゴルフとか塾もあるから忙しいんだけど宿題は順調です。
趣味はゴルフでベストスコア87の腕前だ。
なんと年明けから自由研究に取りかかったという。そのわけは・・。
稲葉山小学校6年 森田輝くん:
2019年の自由研究はモノ作りがしたくて、あるものを作っても普通だから、ないものを作りたくて、世の中にないおもちゃを作ることになりました。
おもちゃの開発に向け準備も入念だ。近所の幼稚園の園児に欲しいおもちゃを聞いたり、
保護者にもアンケートで子供に与えたいおもちゃの特徴やその価格帯など情報を集めた。
稲葉山小学校6年 森田輝くん:
子供というよりは、大人の意見で飽きないとか夢中になるとか壊れにくいとか小さい子も遊べるとか入って積み木になった。
そしてたどり着いたのが面ファスナーでくっつける積み木だった。
稲葉山小学校6年 森田輝くん:
磁石はあったから両面だからどっちでもくっつく
森田君の熱意が届いて商品化へ
こうした森田君の熱意に関心を持ったのが田中大一さん。鳥取市で知育玩具を販売する会社を経営している。
イッポラボ 田中大一:
積み木は上に重ねる遊び方が一般的。それを下や横にもくっつける重力を無視した遊び方はアイデアはなく驚いた。
田中さんによると自由に組み立てる面ファスナーの積み木は全国でも珍しかったということで、一緒に商品化をめざすことになった。
意見をもとにまずは試作品づくり。
新聞紙面で不要になった積み木を募集すると、予想以上に積み木が集まった。
稲葉山小学校6年 森田輝くん:
目標の100個以上になった。
見守ってきた父親の将吾さんは…
森田将吾さん:
間違いなく、受け答えもしっかりしてきた。学んでもらいながら商品化へ進んでほしい
緊張の試作品発表会
8月1日は森田君自ら試作品の発表会だ。
稲葉山小学校6年 森田輝くん:
僕のおすすめは車の天井にくっつけて遊ぶことです。
子供たちに試作品を渡した。楽しんでくれるのか・・・すると!!
幼児A:
自動で動く車。こっちからブーン。
幼児B:
楽しかった。
稲葉山小学校6年 森田輝くん:
園児がちゃんと遊んでくれて自身を持って進められる。作ってよかった。
森田君はおもちゃを商品化した後は、売り上げの一部を発展途上国の子供の学習道具購入に充てることを決めている。
元々プロゴルファーが夢だったという森田君だが、将来の夢にも変化があった。
稲葉山小学校6年 森田輝くん:
できれば儲かる仕事をして支援をしていきたい。プロになれなくても世の中の役に立つ仕事をしたいと思います。
自由研究を通して一回りも二回りも成長した森田君。おもちゃは2020年1月ごろの商品化を目指している。
(山陰中央テレビ)