国内最大級のカエル館
アシカショーやイルカショー。それに駿河湾の生き物を展示している静岡県沼津市のあわしまマリンパーク。 「淡島」の名前の通り、この水族館は島に作られた水族館だ。
この記事の画像(12枚)当然道もないので、船が唯一の交通手段だ。
観光客:
船で行く水族館は初めてで、結構ビックリしています。すごい魅力的です
船旅を終え、まず向かうのがちょっと年季の入った建物に、こじんまりとした魚の展示スペース。
なんだか物足りない…などというのはまだ早い。
この水族館の一番の売りは国内最大級の「カエル館」。
日本のカエルから世界のカエルまで50種類以上いる。
忍者のようなカエルのヴァレリオアマガエルモドキに。
人4~5人分の致死量に達する猛毒を持つモウドクフキヤガエル。
そして施設で繁殖に成功させた、透明なオタマジャクシもいる。
でも、どうして水族館でカエル?
あわしまマリンパーク 伊藤裕館長:
売店があったんですけど、集客が少なかったので空いている横のフロアで生き物の展示をすれば、お客さんが集まるだろうと
きっかけは売店横でやっていた小規模なカエルの展示。それが今では、この水族館の柱に成長した。
そんなカエル館を支えているのが、飼育担当スタッフ・金子太郎さん。
スタッフルームの金子さんのデスクには…
飼育担当スタッフ・金子太郎さん:
これは私が今飼っているナンブヒキガエルっていうアメリカのほうに住んでいるカエルです
自分のペットのカエル。家よりもいる時間が長いからと、職場に持ち込んでしまうほどのカエル愛だ。
ーーまわりのスタッフにここで飼わないでよ言われない?
飼育担当スタッフ・金子太郎さん:
言われます!聞こえないふりをします
もともと生き物が好きだった金子さんは4年前に観光であわしまを訪れ、一気にカエルの虜に。あわしまマリンパークに就職した。
そのカエル愛は、ちょっと行き過ぎてしまうことも…
飼育担当スタッフ・金子太郎さん:
コオロギはないんですけど幼虫とか
なんとカエルのエサの虫を試食。
飼育担当スタッフ・金子太郎さん:
こういう味が好きなのかなっていうのがわかるので、そしたら、他のものとか代用できるものとかあったら、面白いかなって思って、ホント興味本位なんですけど
カエルのためなら何でもできる。そんな金子さんに、おススメのカエル観察のポイントを聞いた。
飼育担当スタッフ・金子太郎さん:
一番は目を見ていただきたいんですけど、模様のところがキラキラしてて星空のような眼をしてたりとか、あとは瞳孔も縦じゃなくて横に入っているカエルとか、いろんな種類がいるので見てもらえると面白いんじゃないかなと思います
愛らしいカエルたち、そしてカエル愛あふれるスタッフが忘れられない夏の思い出の1ページを作ってくれるはず。
(テレビ静岡)