北朝鮮の石炭輸出量が、制裁決議の上限を大幅に上回っていた。
国連・安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会は21日、北朝鮮の昨年11月30日から12月31日までの1か月間の石炭輸出量が約200万トンで1億8,400万ドルに上ったと発表。
安保理の制裁決議では同時期の石炭輸出の上限を約5,300万ドル、または約100万トンのどちらかに達してはならないとしていた。
すなわち北朝鮮は制裁決議の上限に対し、輸出額にして約3.5倍、輸出量では2倍の石炭を輸出していたことになる。

北朝鮮の最大の石油取引先は中国だ。
決議が履行されなかったことについて中国の商務相は21日、記者会見で「国内法の調整や企業への伝達などで時間差が生じた」と釈明している。

国連安全保障理事会は、そもそもなぜ北朝鮮からの石炭輸出の制限をもうけたのか。
それは、ここまでの線だったら人道上必要な医療用の薬品や食料等の輸入が賄えるだろう、しかしそれを上回って石炭を大量に輸出することになると、その資金が核実験や弾道ミサイル開発にまわり、制限につながらなくなる・・・という判断からだったはずだ。
日本の安全保障に直接かかわってくる事態だと考えるべきだろう。
(文責:松島 スタッフ:能勢・中西・北原)