働く人に役立つプラスαな考え方に注目する「αism」。

SDGsの扉を開く、買わないことを売るお店とは。

何やら一心不乱に手先をクルクルと動かす女性たち。
彼女たちが夢中になっていたのは「染め物」。

職人から直接指導を受け、普段生活で使うものを手作り体験。

そこには、未来の子どもたちへ伝えたい、ある思いが...。

にっぽん てならい堂・中村真一郎店主「(作り手の)顔が思い出せるものに囲まれたときに、やっぱりモノの扱い方とか、モノに対する思いは変わってくる」

東京・神楽坂にある「にっぽん てならい堂」。

アンティークな雰囲気の店内には、所狭しとさまざまな商品が並んでいるが、このお店のユニークなコンセプトが...。

にっぽん てならい堂・中村店主「今『買わないことを売る』ということをコンセプトに、店を運営しています」

「買わないことを売る」。

このコンセプトは、買い過ぎや、壊れて不要になったものをすぐに捨ててしまうのではなく、良いモノを大切に長く使うといった生活スタイルに見直していこうというもの。

修理するためのキットなど、「モノ」の販売のほか、日本全国にいるさまざまな物作りの職人と顧客をつなぐワークショップを実施。

内容によって費用は異なるが、会員登録をすれば1講座数千円からモノを作る「コト」を体験できる。

この日、「にっぽん てならい堂」がワークショップを行う場所は、都内にある創業100年を超える染め物工房「染の里おちあい」。

参加した女性たちが挑戦するのは、型紙を使ってエコバッグを染める「型染め(かたぞめ)体験」。

ほとんどの人が染め物は初めて。

染の里おちあい・澁谷健吾さん「やさしくこう刷り込んでいただく。上から下まで満遍なく」

そして、いざ染め物開始。

はけをクルクル。
動かす強さによって色に微妙な違いが出るため、途中でこまめに確認しながら作業を進める。

染の里おちあい・澁谷健吾さん「うん、いいんじゃないですかね。OKですね」

続けることおよそ1時間半。

最後は、色を定着させるために釜で蒸し上げれば、世界にひとつだけ、オリジナルの“手染めのエコバッグ”の完成。

主婦(50代)「長く使えるもの、いいなと思います。捨てちゃうのももったいないので」

公務員(40代)「生活の中で(自分で)作ったものを使えると、やっぱりものを大事にしようとか、破れたから捨てようってやっぱりなれない」

自分で体験し、感じてみることでモノの見方が変わる。

中村さんはこうした体験を、未来を担う子どもたちにも伝えていきたいと思っている。

にっぽん てならい堂・中村店主「今は言い換えると、お金しか判断軸がないというか、高いからもったいないとか、安いから買い直していいみたいなことも、多分にあると思うんです。でも、そうじゃなくて、そうじゃない価値観がもっといっぱいあって、子どもたちの世代につなげていく。そのためにまず自分たちが行動する。そんなことをやっていきたいなと思っています」