ロシアの国防省は13日、IS=イスラム国が制圧したシリア中部のパルミラ遺跡を今月5日に無人機を使って撮影した映像を、昨年6月の映像を比較する形で公開した。
古代ローマ時代の円形劇場の舞台の中心にがれきが散らばり、16本の石柱からなる「四面門」が4本を残して破壊された状況が確認できる。
ロシア軍は昨年3月にシリア政府軍とともにイスラム国からパルミラを奪還。昨年5月にはパルミラの円形劇場でロシアのマリインスキー劇場管弦楽団がコンサートを行っている。この時プーチン大統領本人がソチの自宅から会場にビデオメッセージを送り、このコンサートがパルミラ奪還におけるロシアの尽力を世界にアピールする形となっていた。
その後、パルミラはIS=イスラム国に奪い返され、パルミラはロシアの面子のかかった場所となっており、ロシア軍はシリアの政府軍を支援して再びイスラム国からパルミラの奪還を目指している。
ロシアの国防省では、IS=イスラム国がパルミラから撤退する前に、遺跡を大規模に破壊する準備を進めているとの見方を示し、奪還を急ぐとしている。
(文責:松島 スタッフ:能勢・中西・北原)