軍事評論家の岡部いさくです。今日はピンチヒッターで東南アジアの今をお伝えします。
防衛省からこういう発表がありました。航空自衛隊の輸送機部隊がラオスとインドネシアを訪問し、部隊間の交流を行ったとのことです。訪問したのはKC-767という空中給油・輸送機の部隊。
そしてもうひとつ、航空自衛隊の別の部隊もタイとマレーシアを訪問しました。こちらはU-4というVIP専用輸送機の部隊間交流でしたがこれで南アジア周辺、東南アジア諸国の4か国に行ったことになります。
どちらも輸送機なので戦闘機部隊に比べればかなりソフトムードですが安倍首相の東南アジア歴訪の後打ちということになります。

一方、アメリカ海軍のイージス巡洋艦「ポート・ロイアル」が南シナ海で展開中(写真)。
ちょうど今、南シナ海にはアメリカ海軍の空母や強襲揚陸艦といった大きな船が不在という状態で、トマホーク巡航ミサイルも積んでいるこの巡洋艦を動かして「アメリカ海軍ここにあり」とプレゼンスを見せつけている形です。

そこで「本日の南シナ海」の地図を書いてみました。

この記事の画像(2枚)

ご覧のように航空自衛隊が4か国をまわり、ポート・ロイアルがいて、そして・・・この1月29日に南シナ海の暴れん坊がまた爆弾発言です。
フィリピンのドゥテルテ大統領が29日深夜の記者会見で、米軍に対し「兵器の陸揚げは認められない」と発言しました。
アメリカ軍がフィリピンに装備を陸揚げして備蓄するということで、これは両国の防衛条約で許されていないと指摘したもの。
ドゥテルテ大統領は「中国とアメリカの対立関係にフィリピンを巻き込んでくれるな」と言っているわけですね。
(文責:松島 スタッフ:岡部いさく・中西・北原)