能勢:アメリカのカーター国防長官は1月10日の記者会見で「北朝鮮がICBMを試験発射するなら、北の技術の発展を阻むために撃墜しますか?」と問われ、「発射されたミサイルが脅威となるならば迎撃することになり、そうでなければ、迎撃の必要はない。まず、我々の迎撃ミサイルを温存する必要があり、次にその飛翔から情報を得るためだ」と答えています。

小山:それじゃあ、アメリカ軍は北朝鮮のICBM発射試験があるからって、何かしているんですか?

能勢:そう、具体的に何かあるかと思っていたらロイター通信が、11日アメリカ国防当局者の情報として「北朝鮮が大陸間弾道ミサイル=ICBMを試験発射する可能性を受け、監視のためにアメリカ軍の海上配備型レーダーSBX-1が1月9日にハワイから出動したと明らかにした」とのことです。
今月末に、ハワイの北西3,218㎞にある配備場所に到着するという・・・小山さん、SBX-1って覚えてる?

小山:あれ?あの・・・元ちゃん(中谷・前防衛大臣)が言ってたやつ?防衛大臣の時にハワイに視察に行った時に見せろと言ってどんどん上って行った、ドームのこーんなおおきいやつ?(写真上)よくこれで海に浮くな~。

岡部:そう。これどれくらい大きいかというと長さが118.57m、横の幅が72.5mある。そして全体の重さはなんと32,000tくらいあるという。このドームの中にあるアンテナがすごいんです。直径がだいたい40m弱、この性能が何と4,000㎞先の野球ボールの大きさのものが見つけられる。Xバンドという波長の短い電波を使うから細かいものまで見分けがつくというわけ。

能勢:それでハワイの北西3,218㎞というのがどういうところかというのを地図で分かるようにしてもらいました(写真下)

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岡部:SBX-1はこのあたりに来るらしい。ちょうど北大西洋のど真ん中でしょ?ここから4,000㎞先の野球ボールを見分けられるというと丁度、北朝鮮からアメリカの方に飛んでいくミサイルを捉えられる位置に配置するというつもりなのか・・・
あるいは北朝鮮が南に向けて撃ったとしてもそれも捉えられる位置にある。どちらでも追跡できる位置という感じですね。

小山:それじゃ脅威にならないようだったら、情報を得るため、迎撃しないってアメリカの国防長官は言ってましたけど、そうするんですか?

岡部:はい、それをさらに示唆する動きが今週あったんです。アメリカ軍は飛んでくる弾道ミサイルの見張りが専門の偵察機、コブラボールを何回も長時間飛ばしているんですね(写真下)。日本の周辺で何か弾道ミサイルが発射される可能性が高くなったとアメリカ軍は見ているのかもしれない。

岡部:さらに、きょう13日にもう一機、コブラボールが横田基地の到着した。アメリカに3機しかないコブラボールが2機も配備されたことになる。

小山:コブラボールってアンテナだらけですよね・・・すごいな機械は。
で、日本はどうするんですか?

能勢:本当にICBMならば弾頭は日本を飛び越えるわけですが、しかし途中で切り離される二段目とか三段目のロケットが日本に落ちてくるかもしれない。あるいは失敗して日本に落ちてくる可能性もあります。その場合、猛毒の燃料や酸化剤が入っているかもしれません。
そのためかどうかわからないけれど、稲田防衛大臣は、日本でも導入が検討されている弾道ミサイル防衛システムのひとつ、THAAD(サード)をグアムに視察しています。


(文責:松島 スタッフ:能勢・中西・北原)